かくれ里

金曜日, 11月 16, 2018

宇宙望遠鏡


 

天体観測の為の望遠鏡はいろいろある。しかし、宇宙は広い。地球上からの観察では限界がある。そこで宇宙空間に打ち上げた天体望遠鏡が考えられた。これには多額の費用が掛かるが、地球の大気に邪魔されず観測できるため、重要な設備になっている。
 
 現在、地球の軌道上では沢山の宇宙望遠鏡が活動しているが、1990年に打ち上げて以来、太陽系内の天体から、様々な星雲や星団や遠方の銀河まで膨大な観測を行ってきたのが、NASAのバッフル宇宙望遠鏡(HST)である。

  HSTは地上約600km上空の軌道上を周回しており、凡そ1時間半で地球を一周する。長さ13m、重さ11トンの筒型で内側に2,4mの反射望遠鏡を納めており、いわば宇宙の天文台である。打ち上げ後すでに30年近くなるが、これまでに何度かこの望遠鏡とドッキングし、宇宙飛行士らが観測装置のが補修をしたり、新しいカメラや分光器を取り付けるなどしてきた。


 HSTの後継機として、ジェイムズ・ウエッブ宇宙望遠鏡(JWST)が2021年に打ち上げが予定されている。主鏡の直径は6,5mであり、HSTよりもさらに高性能が図られている。しかし、元は2011年の打ち上げの予定だったのが度々延期されていたものだ。