かくれ里

月曜日, 11月 19, 2018

イエメンの現状



中東の国イエメンは「世界最悪の人道危機」と言われている。イエメンではサウジアラビアなどの支援を受ける政府軍と、イランが支援する反政府勢力が、3年半以上にわたって内戦が続いている。現在西部の町ホデイダをめぐる戦闘が激しくなっている。
 
 イエメンの国民の分の2は、国連などからの食糧支援に頼っている。その大部分がホデイダの港に運びこまれ、港の施設から国内各地に送られている。ところが、戦闘が激しくなり食糧などを国内各地に届けることが出来なくなったため、子供の多くが栄養失調になり、40万人以上が命に係わる深刻な状態になっている。
 
 イエメンの内戦は、サウジアラビアとイランの代理戦争という側面もあって、これまでにも和平の取り組みが試みてきたが失敗続きだった。しかし、ここに来て状況の変化がみられる
 
 アメリカが軍事支援を与えてきたサウジアラビアに対して、トランプ大統領が戦闘を停止するよう求めているのだ。その背景には、サウジアラビアのジャーナリストの殺害事件の影響があるとみられている。国連も早期に和平会議を開く方向で動いているようだ。