かくれ里

月曜日, 12月 15, 2025

戦略的互恵関係

 

戦略的互恵関係とは、日中両国がアジア及び世界に対して厳正な責任を負うとの認識の下、国際社会にともに貢献する中で、お互いの利益を得て共通利益を拡大し、日中の関係を発展させることだとされている。 

この概念は、2006年10月に中国を訪問した安倍総理大臣と、中国の胡錦涛国家主席の首脳会談での共同文書で合意されたのである。 

共同文書の中での戦略互恵関係の内容は、◎政治的相互信頼の増進 ◎互恵協力の強化 ◎アジア太平洋への貢献 ◎グローバルな課題への貢献 ◎文化的交流の促進及び友好感情の増進となっている。 

しかし、最近の日中関係は、ギクシャクしていて、この関係がどうなるのか心配だ。今後の日本と中国の動向を注目していよう。

土曜日, 12月 13, 2025

アジアの主役

 

世界は今、量の時代から質の時代に移行している。社会の安定、資本吸引力、同盟の強さが国力の中枢になった。この基準において日本の優位は間違いがない。 

一方、中国は経済が縮み、政治が硬直し、社会があれている。外へ敵を作り内部の不満を押し込めようとしている。台湾、尖閣、そして我が国周辺で続く威嚇行動は、その危険性を象徴する。 

量の経済で成長してきた中国は、質の経済への飛躍が必要な段階に来ている。しかし、成熟した経済の必須要素が足りず、高所得国の仲間入りが出来ない状態に陥っているのだ。 

過去の日本は、財政金融政策の失敗で、経済の縮小を続けてきたが、今後の日本は、人口は減るものの、一人当たりのGDPを伸ばすことにより、国単位でのGDPも押し上げることになるだろう。

 

水曜日, 12月 10, 2025

五木寛之

 

現在93歳の小説家、随筆家、五木寛之が、今朝のラジオ深夜便に出演した。今回は昭和の名曲について語った。 

五木寛之氏については以前から気になっていたのだが、年齢にしては頭がやわらかい。今日も昭和の抒情歌について細かく紹介していた。 

五木寛之氏は、1966年に第6回小説現代新人賞を受賞した。1967年には第56回直木賞を受賞した。1976年には第10回吉川英治文学賞を受賞した。 

1955年に、元衆議院議員、岡良一の娘と結婚した。彼女は精神科の医師で、現在は91歳で存命だ。夫婦とも現役で活躍しているのにはあやかりたいものだ。

土曜日, 12月 06, 2025

軽トラック

 

米国で軽トラックの人気が高まっているそうだ。米国では右ハンドルの自動車の輸入は認められていないが製造から25年以上たった車はクラシックカーとして公道を走ることが出来る。 

日本の25年落ちの軽トラックが人気があるらしい。円安も追い風となって、関税等を払っても日本から中古の軽トラックの輸入が増えているようだ。 

しかし、いくつかの州からはストップがかかっている。米国では軽自動車が公道を走れるのは、2024年時点で19州しかない。 

日本の自動車理念。軽量で壊れず、燃費が良く、生活に必要なだけに徹する実用車が米国で評価されている。軽自動車のアメリカ進出は、我が国の自動車技術が世界の常識となるのではなかろうか。

木曜日, 12月 04, 2025

宮城まり子

 

今朝のラジオ深夜便で、作曲家戸根一郎の特集があり、久しぶりに宮城まりこの歌を聞いた。昭和30年に彼女が歌った「ガード下の靴みがき」は少年期の思い出の一曲だった。 

当時15歳の僕は中学3年生だった。進学はせず叔父の電気店に住み込みで就職した。30歳で独立するまで15年間勤めた。 

宮城まり子は人気歌手で、紅白歌合戦にも10回近く出場したが、歌手活動をやめ、日本初の民間福祉施設や特別支援学校の「ねむの木学園」の経営を行った。 

芥川賞作家の吉行淳之介とは、彼が死ぬまで事実婚の関係であった。上皇・上皇后美智子様とは皇太子時代からの親交があった。2020年3月21日、93歳没。

月曜日, 12月 01, 2025

オマーン国

 

オマーン国は、アラビア半島の東端にあり、石油輸出ルートとして著名なホルムズ海峡の航路もオマーンの領海内にある。 

絶対君主制国家で、国王は各大臣や軍の最高司令官を兼任し、すべの法律は王室政令として発布され、絶大な権力を保持している。 

日本との関係は良好で、首都マスカットでは日本有効協会が日本語教育などの活動を続けている。2011年3月の東日本大震災の折には迅速な支援を貰った。 

レント収入に依存の国で、主要な労働力は低賃金で働く出稼ぎ外国人労働者に依存し、多くの国民は国家の恩恵で生きている。しかし化石燃料の枯渇問題などから、いつまでレント収入に依存できるかわからない。

日曜日, 11月 30, 2025

日本の核武装論

 

高市総理は国会答弁で、非核三原則が日本の安全保障戦略の今後の改定で、維持されるかどうかは明言できないと語った。 

世界で唯一の被爆国であるわが国では、核兵器はタブー視さているにも関わらず、その誓約を緩めようとする国民的意欲が高まっていると言う。

自民党議員の中には、中国が核兵器を拡大する中、抑止力を強化するために、核兵器の日本国内への持ち込みを認めるべきだと言うものもある。 

日本の反核団体は、このような動きに激しく反対している。木原官房長官の定例記者会見では、「現段階ではいかなる仮定も控える」と述べている。

金曜日, 11月 28, 2025

量子力学

 

20世紀初め、古典的な物理学では理解できない量子の現象が認識されるようになって、量子力学の理論が構築された。 

量子は、日常の感覚では理解しがたい不思議なふるまいを示す。僕には全然理解できないが、「電子もつれ」もその一つだ。 

量子力学は20世紀には、半導体やレーザーの技術に革新をもたらしたが、21世紀に入り、量子技術と呼ぶテクノロジーが脚光を浴びるようになった。 

現在は「第2次量子革命」が進行中と言われている。次世代の高速計算機である量子コンピューターなど、通信、暗号などの技術を大きく変えると期待されている。

火曜日, 11月 25, 2025

存立危機事態

 

 高市総理が11月7日の国会答弁で、「存立危機事態に当たり得る」と述べたことに対し、中国側の反発が大きく、国際的問題に発展している。 

ところで、存立危機事態とは何なのだろうか。1945年に発効した国連憲章で承認された権利で、集団的自衛権がある。存立危機事態はこの中の一つである。 

密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、国民の生命と自由の権利が根底から侵される危険がある場合に集団的自衛権が行使できるとなっている。 

 現行法では、我が国が武力攻撃を実際に受けた場合のみ、必要最小限の武力行使が可能とされているが、防衛出動は出るが実際の武力行使は認められていない。

日曜日, 11月 23, 2025

大相撲九州場所

 

 今年7月17日のこのブログで、ウクライナ出身の安青錦の活躍のことを書いたが、今場所千秋楽に、横綱豊昇龍との優勝決定戦に勝って、優勝杯を手にした。 

安青錦は2022年2月に来日し、23年9月場所に初土俵を踏んだ。それから二けた勝利をつづけて、今場所は関脇にまで昇進していた。 

これまでの成績から、来場所の大関昇進は間違いないだろう。最終日には、横綱王の里が休場となったが、安青錦の活躍が大相撲を盛り上げる結果となった。 

 安青錦のこれまでの活躍を見ていて、大関になっても勝ち続けると思うので、数場所後には横綱になっているのでなかろうか。来場所以降が注目だ。