かくれ里

木曜日, 2月 28, 2019

ベトナムでの米朝首脳会談


米朝の2回目の首脳会談がベトナムで行われている。どのような結果になるのか気になるところだが、日本としてはこの際に拉致問題の解決を見たいものである。
 
 米とベトナムは、ベトナム戦争終結から20年余り後の1995年に国交正常化を実現した。経済発展を遂げたベトナムは、米国からすれば対立から和解へと移行できた建設的なパートナーだ。
 
 一方、朝鮮戦争で戦った北朝鮮とは、1953年に休戦協定を結んでから60年以上経っているが国交樹立には程遠い。北朝鮮の歴代指導者たちも経済発展の重要性を認識していただろうが、国民を飢餓に追いこみながら軍事優先で核ミサイル開発に突き進んできた。
 
 中国と国境を接している北朝鮮は中国に何かと干渉されていた。ところが、北朝鮮が核とミサイルを開発してから大きく変わった。結果的に中国を牽制することになっている。このようなことを考慮に入れた今回の会談がどのような結果になるのか注目だ。

水曜日, 2月 27, 2019

QRコード決済


昨年8月ごろに、キャッシュレス化のことを書いたが、ここに来てQRコード決済が話題になっている。買い物や食事をした時にQRコードを使ってスマートフォンで支払する方法のことだ。
 
 今年の秋には消費税が10%に増税される予定だ。10月から期間限定だが、現金以外で支払いすると、国が5%分を還元してくれるようだ。増税分の2%を上回る還元なので利用者が増えるだろうと政府は見ている。
 
 又、QRコード決済が広がっている中国からの観光客は現金を持ち歩かない人が多く、QRコード決済だと、より多くのお金を使ってもらえるというような読みもあるようだ。
 
 しかし、そんなにうまくいくものだろうか。元々日本人は現金決済を好む人種だ。ATMなどの金融インフラも整備されていて現金決済が便利だ。個人データー漏洩のリスクもある。今後どのようなことになるのか注目していよう。

火曜日, 2月 26, 2019

ユーチューバー

 最近、ユーチューバーという言葉をよく聞くが、あまり気にしていなかった。ところが、子供が将来就きたい職業として人気が高いと聞いた。日本の小学年生の『なりたい職業ランキング」の3位にランクされたとのことなので一寸調べてみた。
 
 ユーチューバーとは、YouTubeに自作の映像を配信する人たちの総称で、YouTubeを運営するグーグルと契約し、動画の再生回数などに応じ、動画に広告を出す企業から広告料を受け取る人たちのことらしい。
 
 2007年頃から始まり、現在80ヶ国以上の数百万人が存在しており、年収1千万円以上稼ぐ人もいるそうだ。
 
 収入の方法については全く理解できていないのだが、日本人の中にも、かなりの金額を稼いでいるユーチューバーもいるとのことだ。しかし、僕は関心がない。

月曜日, 2月 25, 2019

マイクロLEDテレビ


液晶、有機ELに続く第3の新世代テレビとして注目されているのがマイクロLEDだ。従来とは異なる新たな表示方式を採用したテレビとして大きな話題になっている。サムソンが146吋の試作機をCESで発表した。
 
 そもそもLEDとは、日本では発光ダイオードと呼ばれてきた。歴史は古く初めのうちは、赤色や緑色に光る点として使われていた。その後青色ダイオードの登場で「光の3原色」が揃い、フルカラーが表現できるようになった。身近になった「白色LED」も登場した。有機ELも世界では「OLED」と呼ばれていて有機素材を用いたLEDであり発光原理はLEDと同じだ。
 
 マイクロLEDテレビはマイクロサイズに小型化したLEDをパネルに敷き詰め、それぞれの赤、緑、青のLEDが、発光する仕組みだ。構造がシンプルで、光のとり出し効率が高く、視野角の制限も少ない。しかし、課題も多い。家庭用としては、LEDの微細加工技術が確立しなければ実現しないだろう。
 
 今後も、さまざまな映像表示技術が登場する可能性があるので、期待はできるが、マイクロLEDテレビが究極ではない。今後コストダウンが進んで、100~150吋サイズが現実的な価格になればプロジェクターにもなり得るだろうと言われている。

日曜日, 2月 24, 2019

ノーベル平和賞


安倍首相がトランプ米大統領をノーベル平和賞に推薦したと報じられたことをめぐり、国会で質問があったが、安倍首相は否定も肯定もせず真偽を明らかにしていない。ちなみにノーベル賞委員会は、誰からの推薦があったかについて、50年間明かさないことになっている。
 
 ノーベル平和賞は、創設者のノーベルが遺言で「国家間の友好関係、軍備の縮小・廃止などに最善の貢献をした人物・団体に授与すべき」としている。
 
 日本人では、1974年に佐藤栄作元総理大臣が受賞している。2009年には米オバマ前大統領が受賞した。ノーベル平和賞は他の賞と異なり、団体も授与対象になっているのが特徴である。
 
 安倍氏からトランプ氏への推薦は他国から疑問を招きかねないとの批判もあるが、トランプ氏が安倍氏から推薦についての話が出たと語ったのは効果があったわけで、日本の国益という観点では外交上の意味があったと言えるのではないだろうか。

土曜日, 2月 23, 2019

カンヒザクラ



浄瑠璃寺門前「あ志び乃店」の庭の元日桜が満開になったようだ。Twitterに写真がアップされていたので添付する。この桜はカンヒザクラ(寒緋桜)で、旧暦の正月あたりに咲くことからガンジツザクラと呼ばれることもあるようだ。桜の原種の一つだ。
 
 今年もソメイヨシノの開花は早そうだ。開花予報によると大阪地方は3月25日ごろとなっている。満開は4月初めのようだ。昨年の開花も速かったが、矢張り地球温暖化が進んでいるのだろうか。
 
 昨年は万代池公園の桜の写真撮影には行ったが他には何処へもサクラ見物には行っていない。体調も良くなったことだし、今年はサクラの名所見物でもしたいと考えているのだが、あまり混雑するところは敬遠する。どこか穴場はないだろうか。

金曜日, 2月 22, 2019

ピンポイントタッチダウン


日本の宇宙科学がまた一つ偉大なことを成し遂げた。小惑星探査機はやぶさ2が地球から約3億km離れた小惑星「リュウグウ」への着陸に成功した。この降下方法は「ピンポイントタッチダウン」と呼ばれ、極めて高度な誘導法であり、米のNASAからも方法を教えてほしいとの依頼があったそうだ。
 
 リュウグウの直径は約900mで、生命の元となる有機物や水分を含む岩石が豊富とされる。かって地球に衝突した小惑星が有機物などをもたらし、生命誕生を促したとの仮説もある。
 
 それにしても凄いことが出来るものだ。地球から「はやぶさ2」へ信号を発信しても片道15分かかる。それなのに確実にコントロールできるのだ。 JAXAによると8時5分ごろから探査機より詳細なデーターが届き始め、数分後に物質採取のための弾丸が計画通り発射されたことも確認したという。
 
 データーから「はやぶさ2がリュウグウに着陸後に上昇しており着陸運用は成功したようだ」と判断した。今後は「はやぶさ2」が無事帰還できるかだが、前回の経験もあることだし、技術も進歩しているので大丈夫だろう。

木曜日, 2月 21, 2019

英国における日本企業の動向

 
 英国のEU離脱期限が迫る中、現地に拠点を置く日本企業が動き出した。ホンダは2021年中に英国での四輪車の生産終了を発表した。閉鎖に伴って、生産は中国か日本に移される可能性がある。
 
 自動車業界では日産自動車も予定していたSUVの次期モデルの生産計画を撤回すると発表した。英中部の工場で年間13万台を製造しているトヨタ自動車も生産中止を検討しているようだ。
 
 パナソニックは欧州本社をすでにオランダに移転した。ソニーも欧州事業を従来通り運営できなくなる可能性があるとしてオランダに移すようだ。
 
 合意無き離脱が現実のものになれば、税関の手続きが煩雑になり物流が混乱する。証券会社の調査によると、英国とEU間の関税はかなりの負担増になると指摘している。 

水曜日, 2月 20, 2019

中国崩壊説


中国でバブル崩壊が始まっているそうだ。中国の経済発展と日本の経済発展は、25年から30年程度の遅れの差はあるが、よく似ていると言われ、現在の中国は日本の1989年から1994年に相当する。
 
 日本経済は1990年頃からバブル崩壊が始まっていた。しかし日本人のほとんどがバブル崩壊だと確信したのは山一証券などが倒産した1997年頃だろう。
 
 今年の春節は700万人もの中国人が海外で過ごした。日本各地を呑気に観光してバブル末期の生活を謳歌していた中国人たちも、バブル崩壊に伴い、所有する不動産価格の下降や経営している会社が破たんしたりする可能性がある。
 
 今後、不動産価格が下落し、企業倒産が増え、失業者が増えれば多くの人々が政権に不満を抱くだろう。中国では年間2万件以上の暴動が発生しているそうだが、今後増え続けるのではないかと言われている。

火曜日, 2月 19, 2019

廃用症候群


廃用症候群について初めて知った。病気やケガで長期間安静状態を続けると、身体能力の低下や精神状態に悪影響をもたらす症状のことを言う。特に高齢者はその現象が顕著で、この症状が現れることがあるそうだ。
 
 よく似た症状に、ロコモティブシンドローム(ロコモ)がある。国は、メタボリックシンドローム(メタボ)の次に国民に浸透させようとしている言葉である。但し、廃用症候群はロコモとは違うものらしい。
 
 発症の原因は過度の安静状態を続けることで、筋肉や関節、臓器の運動能力が低下する。思うように動けなくなって外出もしなくなり、さらに身体能力に衰えが生じる。
 
 このような症状になった時は自力で動く機会を多く作ることだ。付きっ切りの介護は避けた方が良いそうだ。症状によっては薬物治療が有効な場合もあるが、専門医の指導の下、リハビリを行う必要がある。

月曜日, 2月 18, 2019

北方領土問題



日ロの長年の懸案である北方領土問題について、河野外相とロシアのラブロフ外相は、平和条約交渉の責任者に就いてから2度目となる会談に臨んだ。
 
 長年にわたって続いている問題の北方領土は、江戸時代から我が国が統治している日本固有の領土だと日本政府は主張しているが、ロシアは第2次世界大戦の結果、自国領になったと主張しており双方には大きな隔たりがある。
 
 旧ソ連が戦後実行支配を続けてきた背景には、米・英・ソによる、1945年2月のヤルタ協定によって、千島列島はソ連に引き渡されるとされており、日本側が領土問題を取り上げると、同協定を盾に反論してきた。
 
 日本が主権を回復した1951年9月のサンフランシスコ講和条約署名の際、日本政府は千島列島の権利を放棄すると宣言した。しかし、日本固有の領土である 国後・択捉・歯舞・色丹4島は含まれないと主張し現在に至っている。

日曜日, 2月 17, 2019

あ志び乃店の庭

 浄瑠璃寺門前の『あ志び乃店』の、Twitter に、貼ってあった写真が見事だったので添付します。 



        あしびさんのコメント  

 ビフォーアフター。わかるかな?とにかく自己満足 藤棚も終了。でもやっぱり心配だったので、昨日の朝一番に万葉植物園へ。藤の剪定の仕方だけ見に行きました。ちょっとひと安心。今年は花が咲きますように。       

土曜日, 2月 16, 2019

国家非常事態宣言


アメリカ合衆国では、大統領は「国家非常事態法」に基づき非常事態を宣言すれば平時では制限されている権力を行使することが出来る。トランプ大統領は自身の選挙公約の目玉でもあるメキシコ国境の壁建設の為に宣言した。
 
 声明によると、トランプ大統領は新たな政府機関の閉鎖を避けるため壁建設費用を盛り込む予算案に署名するが、不足分は軍事予算を充てることで、約90億ドルを捻出できると述べた。しかし、アメリカとメキシコの国境(約200km)沿いに壁を建設するには、それ以上必要のようだ。
 
 下院民主党は、トランプ大統領が署名した国家非常事態宣言に関する攻撃を開始した。だが、非常事態宣言を認めない決議案が可決されても、トランプ大統領は拒否権を行使する公算が大きい。拒否権を覆すには上下両院で3分の2以上の多数票を確保する必要がある。
 
 非常事態宣言は2001年の同時テロ直後にブッシュ元大統領が発動したほか過去にも何度か発動されている。この宣言は180日で失効するが延長もできる。

金曜日, 2月 15, 2019

ご馳走


趣味で自分が食べる料理を作ることが多いが、加齢と共に好みが変わって「ご馳走」の基準が変わる。若い頃に好んで食べた焼き肉などは欲しくなくなり淡泊なものを好むようになった。
 
 我が家の冷蔵庫の野菜室には、葉物野菜やキノコ類が満載されている。根菜類は庫外に立てかけて保管している。業務スーパーなどで大量に買出して来た肉類(鶏・豚が多い)は,小分けして冷凍庫に保管してある。
 
 漬物は大好物だが、大根の葉っぱや皮等は、卓上漬物器で漬けて食べているが、沢庵はスーパーで買ってくることが多い。今月10日に歩いた「当尾の里」では、各所に一吊り100円などと書いた無人の販売所があって、地産の野菜や自家製の漬物を売っている。
 
 岩船寺の門前で、ひのな漬けとベッタラ漬けを200円で買って帰った。量は結構あって味も僕の好みに合ったご馳走だ。しばらくの間食事を楽しませてくれるだろう。

木曜日, 2月 14, 2019

最悪の日韓関係


韓国の文喜相国会議長がインタビューに於いて、慰安婦問題をめぐり、「安倍首相か天皇陛下が謝罪するのが望ましい」と述べたことに対して、安倍首相は、韓国側に謝罪と撤回を求めた。当然のことだろう。
 
 安倍首相は、「発言を読んで本当に驚いた。外交ルートを通じて発言は極めて不適切、強く抗議し撤回を求めました」と述べている。
 
 河野外相も無礼な発言だ。政府として謝罪と撤回を求めているところだと述べ、「韓国側が誠意ある対応をすると期待している」述べた。
 
 日本側の抗議に対し韓国側からは、「早期の日韓関係改善を願う文議長の思いから出たものであり、報道のされ方は本意ではなかった」との説明があったようだが、菅官房長官も発言は極めて不適切なものだと不快感を示している。いよいよ取り返しのつかない最悪の事態になってしまったようだ。

水曜日, 2月 13, 2019

浄瑠璃寺阿弥陀仏の修理


これまで浄瑠璃寺の九体阿弥陀仏には何度もお会いしているが、この度は二体が修理の為、奈良国立博物館の美術院国宝修理所へ出かけられており、このような姿の浄瑠璃寺の本堂は滅多に見られないだろう。
 
 修理の方向としては金箔の剥落止めのような現状維持的な作業が中心になるようで、修理から戻っても外観には大きな変化はなさそうだ。
 
 修理は五年がかりで行われ、来年度も二体が、三年目は大きな中尊一体で、その後も毎年、二体づつ修理を行うらしい。明治41年に本堂、三重の塔と一緒に九体阿弥陀仏の修理も行ったとの記録が残っているから、今回の修理は110年ぶりのことのようだ。
 
 浄瑠璃寺には、秘仏で重要文化財の薬師如来像と吉祥天女像が安置されているが、僕はこちらも何度も拝顔する機会があった。又、秘仏の大日如来像は灌頂堂のご本尊だが、毎年正月の8日~10日までの3日間だけ開扉するのを知って、数年前の1月10日に拝顔してきた。

月曜日, 2月 11, 2019

ベネズエラ情勢2


先日ベネズエラの情勢について書いた。ベネズエラは世界一の石油埋蔵量を誇り「地上の楽園」とも言われた国だったが、現在はハイパーインフレになっている。昨年のインフレ率は100万%を越えたそうだが想像がつかない。
 
 国内では、食料や衣料品が不足し、300万人ほどの難民が発生、コロンビアやブラジルなどの周辺国に逃げているようだ。過去のハイパーインフレの例は共産・社会主義体制の崩壊に伴って生じたものがほとんどで、ベネズエラも例外ではない。
 
 1999年に誕生した前大統領のチャベツ政権は、格差是正を目標にして「新しい社会主義国家」を目指し、豊富な石油収入を財源として、猛烈なバラマキ政策を実施した。2013年にチャベツ氏の死亡に伴いマドゥロ副大統領が引き継いだ。
 
 しかし、経済は完全に破たんした。ベネズエラには「二人の大統領」がいると言う異常事態になった。二人の大統領に世界も割れている。ベネズエラの政治経済の混迷がさらに深まることは避けられないだろう。

日曜日, 2月 10, 2019

久しぶりのハイキング


昨年の夏、二上山に登ってから入院が続いて静養していたが、今日はいつものメンバーを誘って当尾の里を歩いてきた。配車の都合で佳美夫婦にも同行してもらった。
 
 当尾の里へは何度も行っているが、昼食はいつも浄瑠璃寺門前の店「あ志び乃店」で食べている。オーナーの「あしびさん」とはインターネット上で知り合ってから20年来のお付き合いだ。
 
 ここのホームページの掲示板を通じて沢山のお知り合いが出来た。その中で現在もダイレクトにお付き合いしている人もいる。
 
 今日歩いたのは、浄瑠璃寺から岩船寺までの往復5kmほどのコースだ。登り道は少し歩きづらかったが体調はまずまずだった。昨年の二度の手術はやってよかったと感じている。

土曜日, 2月 09, 2019

パナソニックの8Kテレビ



先月、米ラスベガスで開催された家電・技術見本市「CES」の会場でパナソニックの津賀一宏社長が、「8Kテレビはニッチなマーケットだ」として現行での発売を否定したとのことだ。津賀社長は「放送ソースが限られていてあまり意味がないでしょ」と語ったそうだ。
 
 8Kテレビはシャープが成長戦略の柱として位置付け、ソニーも今回のCESに8Kテレビを出展し参入を打ち出した。CES会場では、韓国や中国メーカーも8Kの新商品をPRしていた。
 
 日本では、NHKが昨年12月に世界初の8K実用放送を始めた。だが、普及には時間がかかるだろう。しかし、来年はオリンピックの年だ。おそらくパナソニックも新規発売するだろう。CESには間に合わなかったが、社内での研究はかなり進んでいると思う。
 
 シャープの8Kテレビは、液晶パネルだが、韓国のLGは有機ELパネルの8Kテレビを計画しているようだ。パナソニックはプラズマでの技術があるので、有機ELパネルでの8Kテレビを発売するかもしれない。

金曜日, 2月 08, 2019

ルトワック氏の予測提言


このブログの昨年1126日付けで、冊子「日本4.0」を買った話題をアップした。この本の著者、エドワード・ルトワック氏は、米の戦略論研究の世界的権威として知られている。彼は、米国を中心とする国々と中国との貿易及び知的財産をめぐる争いを「冷戦」と位置づけ、長期にわたる戦いの末に中国の現体制は崩壊するだろうと予測した。
 
 中国が南シナ海の軍事拠点化を進めていることに関しては、「無防備な前哨基地にすぎず、象徴的価値しかないと指摘した。また、中国の覇権的台頭を受けて、米国と日本、オーストラリア、ベトナム、インドなどの国々が必然的な同盟を結成するに至ったとも指摘している。
 
 これ等の国々を総合すれば人口、経済力、技術力で中国を上回っており中国の封じ込めは難しくないとした。その上で、日本も「同盟」諸国の防衛力強化のために武器を積極的に輸出すべきだと提言している。
 
 先月、タイで開催されたASEAN外相会議においても、南シナ海における、平和、安全、安定、航行と上空飛行の自由の必要性を再確認し、南シナ海を繁栄の海とすることを確認している。

木曜日, 2月 07, 2019

世界銀行


世界銀行は第二次世界大戦後の先進国の復興と発展途上国の開発の目的で、社会インフラ建設などの開発プロジェクトに長期資金の供給を行う機関として設立された。しかし、設立間もない世界銀行の資金力では先進諸国の復興プロジェクトには到底追い付かず、世界銀行は発展途上国の開発資金援助に特化した。
 
 1950年代と1960年代の融資は大規模プロジェクトへの物が中心を占めていた。日本は1952年に世界銀行へ加盟した直後から借り入れが始まり、合計8億6000万ドルを借り入れ、東海道新幹線などのインフラの整備に充てられた。
 
 やがて、日本の経済成長と共に投資適格国から卒業した。その後の日本は世界銀行純出資国となり、出資割合も経済の成長と共に急激に伸びて行った。1990年7月には世界銀行からの借金は全額返済することとなった。
 
 現在、世界銀行の加盟国は189ヶ国だ。世界銀行の意思決定機関は、総務会である。各国は出資比率に基づき、保有する世界銀行株1株につき1票の投票権を持つ。もっとも票数が多いのはアメリカ合衆国で、日本、中国、ドイツ、イギリス、フランス、インド、ロシア、サウジアラビア、イタリアの順になっている。

水曜日, 2月 06, 2019

ベネズエラ情勢


南米の国ベネズエラでは、今政変が起こりかけている。この国の面積は日本の約2.4倍、人口は3,100万人強で、スペイン語を公用語にしている。国民の大多数はカトリック教徒だ。
 
 昨年5月に行われた大統領選では現職のマドゥロ氏が再選されたが、野党は不当な選挙だとして認めず、国民の大多数も反発している。1月23日には大規模なデモが起きている。憲法に則って、国民議会議長グアイド氏が暫定大統領就任を発表した。
 
 アメリカをはじめ西側主要国はこれを承認した。日本政府は承認こそしていないが支持を表明した。これに対し、マドゥロ陣営は大反発。ロシア、中国、イラン、トルコなどはマドゥロ支持に立っている。
 
 今後のカギを握るのは「軍」の動向だろう。国家警察と軍を把握しているマドゥロ政権が反対派への武力弾圧を軍に命じた場合、軍がそれを実行するか否かだ。今後、平和裏に政権交代が成るかが注目されている。

火曜日, 2月 05, 2019

パイオニア


パイオニアと言えば、これまで数々の「世界初」を生み出してきた名門の電機メーカーだ。だがこの度、香港の投資ファンドの傘下に入ることになったそうだ。今後は、カーエレクトロニクス事業で自動運転時代に臨む考えのようだが、道のりは厳しそうだ。
 
 僕がこの会社を知ったのは、昭和30年代だった。この頃は「福音電機」の名前でスピーカーを売り出していた。その後社名を「パイオニア」に変更し、次々と新分野を開拓して行った。
 
 DVDプレーヤー、50型プラズマモニターの発売も世界初だ。プラズマテレビやレーザーディスク、カーオーディオなどの分野でも市場での存在感を示した製品は多い。
 
 一方、プラズマテレビは液晶テレビとの競争に敗れた。レーザーディスクにおいても孤軍奮闘したが撤退することになった。2015年には、ほとんどの事業を他社に売却し、カーエレへの集中を鮮明にしたが、この部門の事業環境も厳しい。今後、パイオニアは「必要とされる会社」になれるのか。

月曜日, 2月 04, 2019

中距離核戦力全廃条約


中距離核戦力全廃条約(INF条約)は、1987128日に、米大統領レーガンとソ連邦ゴルバチョフ共産党書記長によって調印されたもので、射程が500kmまでの範囲の核弾頭及び通常弾頭を搭載した地上発射型の弾道ミサイルと巡航ミサイルの廃棄を求めている。
 
 アメリカは22日、ロシア連邦に対しこの条約破棄を通告した。これを受けてロシアも条約義務履行の停止を宣言した。よってこの条約は半年後に効力を失うことになる。
 
 アメリカが条約から離脱することになった最大の理由は、条約に縛られない中国だ。中国は、米ロが条約に縛られている間に中距離兵器を次々と開発し、今では世界最大の中距離ミサイル保有国になっている。そのほとんどがグアムや日本などを射程に収めている。
 
 この問題は、日本の安全保障に直接影響のあることだが、同盟国アメリカの戦力強化によって軍拡競争が再燃し、情勢を不安定にする恐れが生じる。今後は、中国も巻き込んだ軍縮の新たな枠組み作りを目指すべきだと言われている。

日曜日, 2月 03, 2019

セツブンソウ


今日は節分。毎年この日にはスーパーで恵方巻きを買って食べている。スーパーへは、午後6時頃に行っても陳列棚には沢山の巻きずしが積み上げてある。しかし、我が家は2本しか買わない。それにしても売れ残ったらどうするのだろうかと思っていた。
 
 昨日のニュースによると、毎年、売れ残った恵方巻きは廃棄処分されており、その金額は全国で約10億円分に上るとの推計結果を、関西大学の名誉教授がコメントしていた。
 
 話は変わるが、昨日2月2日の誕生日の花は「セツブンソウ」だった。キンポウゲ科の多年草で、早春に芽を出し節分の頃に花を咲かせることからこの名がついたようだ。花言葉は「光輝」。美しくひかり輝くと言う意味があり、そこから転じて、伝統・名誉という意味もある。
 
 セツブンソウは石灰質の土壌を好み、環境が会うと群生で開花する。群生地は関東以北にはほとんど見られず、北限は栃木県と言われている。

土曜日, 2月 02, 2019

日欧EPA


日本とEUの経済連帯協定(EPA)が昨日(2月1日)発効した。相互に貿易品目の9割超の関税を撤廃し、通関手続きなども簡素化される。小売業界では早速、欧州産ワインなどの値下げを始めている。
 
 米トランプ政権の誕生で保護主義の動きが高まる中、日欧の首脳会談で大枠が合意したのだ。これにより、世界のGDPの3割を超える巨大な経済圏が誕生することになった。
 
 我々は、日欧EPA発効でワインやチーズが安くなることは結構なことだが、思わぬところに影響が出そうだ。EUはすでに他国とも自由貿易協定を組んでいる。この協定国の中に韓国が入っている。これまで欧州市場では、関税分の差の為に韓国との競争には勝てなかった。
 
 この度、日欧EPAが結ばれたので、同じ土俵で相撲が取れるようになった。日本企業にとっては追い風だが韓国企業には逆風だ。日欧EPAによって韓国に大きなダメージがあると予想ができる。米国にとっても日欧EPAの発効には後悔をすることになるだろうと言われている。

金曜日, 2月 01, 2019

2月


2月になった。昨年末に退院してからは体力回復に努めている。体重はまだ入院前まで戻っていないが、体調はすこぶる良好だ。毎日の便通も快適で、入院前のあの便秘がうそのようだ。少し長めの入院生活だったが手術をしてよかった。
 
 1月中は商売もそんなに忙しくなくゆっくりできた。今年は創業50年の年だ。運転免許証の更新年でもある。そろそろリタイヤーのことも考えていたが、もうしばらく現役でいようと思っている。
 
 観梅のシーズンだ。昨年は大仙公園の日本庭園の梅を観に行った。今年もどこかへ出かけたいと考えたりしているが計画倒れになるかもしれない。
 
 昨年11月には、同業のいつものメンバーで浄瑠璃寺のある当尾の里を歩く計画を立てたが、急な入院の為、ハイキングを中止したので、今月の10日ごろに行こうかと思い、皆さんの意見を聞いているところだ。