かくれ里

火曜日, 4月 28, 2009

W H O


 ジュネーブで開かれているWHOの会議で、世界的に広がっている豚インフルエンザの警戒水準を「3」から「4」にしたと、今朝のトップニュースで繰り返し報道されていた。

 新型の豚インフルエンザは、メキシコで100人以上の死者が出ていて、世界中に感染する恐れがあると騒がれている。日本では今のところ感染の兆しはないが、政府は各省庁が一体となって、情報収集と国民への情報提供を的確に行うとともに、安全・安心の確保に万全を尽くすとしている。

 ところで、WHO(世界保健機関)は、国際連合の専門機関であって、設立は1948年である。WHO憲章での健康の定義は、『完全な肉体的、精神的及び社会福祉の状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない』とされている。そのために病気の撲滅だけではなく、健康的なライフスタイルの推進にも力を入れている。

 2008年現在、日本を含め193カ国と2つのメンバーが加盟している。2008年は設立60周年に当たり、年間様々な祝賀行事が行われた。わが国においては1965年に、社団法人の日本WHO協会が設立されていて、WHO憲章の精神を広く普及徹底さす事業を行っている。

土曜日, 4月 25, 2009

三種の神器


 昭和30年代前半、白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫が「家電 三種の神器」として宣伝された。日本経済が急成長をはじめた時期である。僕は、この頃から家電業界に携わっている。昭和34年には、ご成婚ブームで白黒テレビがよく売れた。

 昭和40年代に入って、カラーテレビ、クーラー、自動車が「新 三種の神器」として宣伝されだした。最近になってからは、デジタルカメラ、DVDレコーダー、薄型テレビが、「デジタル三種の神器」と呼ばれているようだ。低炭素革命の項で書いたように、太陽光発電、電気自動車、省エネ家電をこれからの三種の神器にしようとしているようである。

 本当の意味の三種の神器とは、神代の時代の天孫降臨の折に、天照大神から授けられた「鏡」、「剣」、「玉」を、日本の歴代天皇が継承してきた宝物である。

 白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫の「家電 三種の神器」の時代から50年以上過ぎたが、日本の社会は大きく変貌した。そして豊かになった。しかし、人々の心は貧しくなったように思えて仕方がない。50年前は、さほど豊かではなかったが、日本人は思いやりのある人が多かった。昭和30年代が懐かしい。

木曜日, 4月 23, 2009

低炭素革命


 大気中の二酸化炭素の濃度が上昇を続けており、地球の温暖化が進んでいる。地球温暖化対策には世界規模で取り組む必要があるが、わが国でも低炭素社会の実現に向けて全力で取り組まねばならない。 

 麻生首相は、地球温暖化は21世紀最大の克服課題の一つとして、太陽光発電、電気自動車、省エネ家電を「新三種の神器」として積極的に導入推進する必要があると力説している。その上で、低炭素社会の実現には、新たな技術と社会システムの変革で克服することだと言い、「低炭素革命」と銘打った大胆な制度改革の構想を表明している。

 低炭素革命は、石油や石炭などの化石燃料の使用量を少なくする社会をめざす事だ。自然エネルギーの太陽光や風力などを利用するための設備の導入。ガソリンを使わない電気自動車の普及に欠かすことのできない、小型大容量の蓄電池を低価格で提供するための技術開発と製造設備の構築。そして省エネ家電製品の普及促進だ。政府はこの分野で50兆円規模の市場を実現し、140万人の雇用が創出できると考えているようだ。

 省エネ家電普及のための、EAP(エコポイント)のことは昨日書いたが、どうも政府のすることはわかりづらい。この低炭素革命も、理想どおりに実現できるのであろうか。しかし、理屈は抜きにして、必ず実現させなければならないことだとも思う。

水曜日, 4月 22, 2009

「E A P」


 不況脱出のためにと、2009年度の補正予算案が発表されたが、過去最大の15兆円強とは驚く。その中で、省エネ家電への買い替えを促進する「エコポイント」という施策に注目されだした。

 正式には「エコ・アクション・ポイント」という。頭文字をとって「EAP」ともよばれている。環境省が2008年から地球温暖化対策の一つとして事業を展開している。

 サービスの仕組みは「消費者がCO2の削減につながる行動をした場合に特典を与えよう」というもので、量販店の会員カードのような、どの商品を買ってもポイントがもらえるのではなく、「EAPマーク」の付いた商品を購入したり、EAPとして認可された対応をとった場合にのみもらえる。

 今回、追加対策として、冷蔵庫、エアコン、テレビの3品目を対象に、購入価格の5~13%を国費でポイントとして還元し、省エネ家電への買い替えを促進することになったようだが、何のことかよく分からない。現段階では理解できていない。販売する立場の者が理解していないのに、消費者は理解できるだろうか。おそらく混乱すると思う。今回のことも、麻生内閣の人気取りの一つとしか思えない。国費の無駄遣いではないのか。疑問に思う。

月曜日, 4月 20, 2009

淀川紀行 Ⅰ


 淀川は琵琶湖から流れ出る唯一の河川で、滋賀県、京都府、大阪府を流れる全長75kmの一級河川である。はじめ瀬田川と呼ばれているが京都府に入るあたりから宇治川と名前を変える。さらに京都・大阪の県境付近で桂川・木津川とともに、三川が合流して淀川となる。そしてそのまま南下を続け大阪湾に注ぐ。淀川の水源は琵琶湖になっているので、瀬田川・宇治川も河川法上では淀川本流である。

 昨年は、ハイキング仲間で大和川を5回に分けて歩いた。そこで、今年は淀川を歩こうということになって資料を集めていたが、第一回目は、4月19日の日曜日に琵琶湖より瀬田川の流域に沿って10kmほどを歩いた。この日は絶好のハイキング日和で、日差しも強く初夏の陽気だった。

 JR石山駅を9時に出発し、淀川の起点の標識を確認してから歩き始めた。この日のメンバーは14名。みな元気だ。時間はたっぷりあるし、石山寺に立ち寄ったりしながらゆっくり歩く。南郷の瀬田川荒堰あたりの川べりで昼食タイム。

 満腹になったところで再び歩き出す。しばらくして川幅が狭まって流れが激しくなって来た。このあたりを鹿跳峡と言う。急流で一艘のカヌーが練習をしている。まもなく、立木観音を右手に見て今日の目的地の鹿跳橋に到着。10分ほど歩いたところのバス停から石山駅に戻った。時刻は15時30分だ。次回は鹿跳橋から宇治までの凡そ15kmを歩く予定である。

日曜日, 4月 19, 2009

ダイレクトメール


 商売を始めた頃、ダイレクトメール(DM)をよく出した。いろいろ工夫して出すのだがあまり効果がない。その割りには、結構費用がかかる。そのうちにだんだんと回数が減っていって、さらに効果が薄れて結局止めてしまった。

 地域家電店にとって、家電量販店の折込チラシとDM攻勢にはうんざりしていた。よくまあ経費が続くものだと感心もしていた。今回発覚した、障害者団体に適用される割引制度が悪用された郵便法違反事件で、ベスト電器が関係していたと知って、「そういう裏があったのか」と納得をしているのだが、これは、氷山の一角かもしれない。

 それにしても、これだけの大量のDMが持ち込まれたら、郵政公社(現・郵便事業会社)はおかしいと思わないのか、なぜ不正が見抜けなかったのか。ここでも、政治家が絡んでいるように思えて仕方がない。

 いずれにせよ、当局は、今後このようなことが絶対に起こらないよう、徹底的に究明してほしいと思う。

水曜日, 4月 15, 2009

ロコモ


 ロコモ(ロコモティブシンドローム)という言葉を最近知った。運動器症候群と訳されているが、運動器の障害によって、寝たきりや要介護のリスクが高くなることのようだ。

 寝たきりや、要介護の原因となる運動器の問題を、出来るだけ起こさないように、日ごろから意識して生活しようとする運動を、日本整形外科学会が2007年から提唱している。

 寝たきりや、要介護になるもうひとつの原因に、メタボ(メタボリックシンドローム)がある。こちらは内臓の病気が関係しているが、運動器の障害が関係することも多い。ロコモとメタボに認知症を合併すると厄介だ。今後は、要介護者を出来るだけ少なくするための幅広い対応が必要のようだ。

 自分自身が介護してもらう側にならないよう、ロコモやメタボにならないよう心がけねばと思っているが、幸い、今のところすこぶる快調である。この調子で健康で長生きのできる人生を送りたい。

月曜日, 4月 13, 2009

吉野本葛


 先日、大宇陀の又兵衛桜を見た帰りに立ち寄った道の駅で、森野の「本葛」を買った。森野吉野葛本舗は「白いダイヤ」とも言われる「本葛」を作り続けて400年、さすが伝統の品だけあって、良質の葛である。

 葛の花の美しさは古来から俳句や和歌にも歌われていて、秋の七草にも数えられています。また、煎じたものは薬草としての効果もあります。そして、葛の根から取れる澱粉が本葛の原料になります。

 吉野本葛は、葛の根を砕いて水洗いを繰り返し、漉して出来た生葛を、寒の地下水で何度も何度も洗って、不純物を取り除いた上で自然乾燥させて作ります。澱粉類の中でも葛粉は最も粒子が細かいため、下痢や風邪などで体調を崩した時には身体を温め癒す効果もあります。

 和菓子や日本料理にも多く使われています。僕は、葛きりが大好きで、スーパーなどで見つけるとよく買って来ます。しかし、葛きりは、作りたてを食べるのがおいしいと言われているので、先日買って来た「本葛」で葛きりを自作してみようと目論んでいるところです。

土曜日, 4月 11, 2009

新学期


 大阪の市立の小学校は4月8日から新学期が始まった。その前日が入学式だった。孫の裕果はこの日からピカピカの一年生になった。

 2002年7月31日に、二人目の外孫として産声をあげた裕果は、生後まもなく、からだ中に湿疹が出来てかわいそうだったが、いつの間にかきれいに治った。その後は病気とは殆ど縁がなく、健やかに成長してくれた。

 浩登は四年生になるが、彼も元気だ。自宅から小学校までは徒歩10分ぐらいかかるが、高学年がリードして集団登校しているようだ。最近は少子化でどの学校もクラス数が減少しているようだが、浩登と裕果が学ぶこの小学校は、大阪市でも一二を争うマンモス校のようである。

 独り娘を嫁に出したので、僕には内孫はないが、ふたりの孫が良く慕ってきてくれるので嬉しい事である。婿の実家も近くにあるが、我が家に来る事の方が多いようである。あと何年、こうして慕ってきてくれるだろうか。そのうちにだんだん離れていくように思うが、二人が成長する過程で、それもやむをえない事であろう。

火曜日, 4月 07, 2009

パソコン勉強会


 我々の支部では5年前からパソコンの勉強会を行っている。受講者の平均年齢は60歳を越えている。講師は支部員の中でパソコンに精通した方にお願いしている。初めは基本から始めたが、受講者のスキルにバラツキがあって勉強会の後半は雑談で終わる。しかし、雑談の中でも「目からウロコ」の思わぬ収穫があった。

 そうこうするうちに、平均的なスキルも高まってきて、それぞれ自分の得意とする分野が出来て来た。この頃から各自がもう少し掘り下げて勉強したいことをテーマとして勉強会を開催するようになった。

 今夜は僕がテーマを出した。「アクロバットとPDFのテクニック」についてである。最近PD F文書が多くなっているが、文書を読むためにはアドビリーダーがあるが、自分でPDF文書を作るにはアクロバットのソフトがいる。僕は以前からこのソフトを使っていて文書の処理や整理で非常に重宝している。皆さんにも是非使ってほしいとの思いからこのテーマにした。

 講師のTさんが、アクロバットの最新のソフトを持ってきてくれた。ノートパソコンを持参している受講者の皆さんがインストールしてもらっていた。2時間ほどの勉強会では、PDFのさわりしか覚えられなかったと思うが、各自、実務でスキルアップしてもらえばよいと思っている。

日曜日, 4月 05, 2009

二上山&阿騎野


 今年も二上山のさくらを見に行ってきた。昨年は雌岳山頂では満開のヤマザクラを愛でる事が出来たが、今年は5分咲きだった。しかし、山頂から見る景色は山肌一面がピンクに染まっている。今日は天気にも恵まれて、快適な気分の山登りだった。 
                                                           
 今日のメンバーは12名で、車2台で出かけた。竹ノ内峠の駐車場に車を置いて、ここから最短距離で雌岳へ登った。山頂で早めの昼食を済ませ13時ごろに下山した。ここから1時間ほど走って次の目的地へ移動した。万葉のふるさと阿騎野には樹齢300年の又兵衛桜があって大勢の人が訪れると聞いていた。午後からはまずこの桜の見物に行った。又兵衛桜は丁度見ごろを迎えていて、見物客でごった返していた。

 話の種にと行っては見たが、桜も樹齢が300年ともなれば何となく弱々しい感じを覚えた。関西には、そんなに有名ではなくとも桜の名所は各地にある。今年はまもなく終盤を迎える各地の桜も、これからも毎年春ともなればきれいに咲いてくれる事だろう。

 さくら見物のあとは、スーパー銭湯「大宇陀温泉あきののゆ」に向った。入浴料金10名以上600円也を払って、凡そ1時間温泉に浸かって今日一日の疲れを癒した。このスーパー銭湯には、露天風呂もあって、なかなか気持ちの良い温泉である。又、行ってみたいたい処だ。帰路、近くの「道の駅」などへ立ち寄りながら、19時ごろ帰阪した。

土曜日, 4月 04, 2009

北朝鮮


 お昼のニュースが中断して、北朝鮮が人工衛星名目の長距離弾道ミサイルを発射した模様と、繰り返し報道していたが、しばらくして誤報との訂正があった。

 この問題で日本国内は大騒ぎをしているようだが、北朝鮮の戦略に振り回されているように思えて仕方がない。常識から考えて、北朝鮮が試験通信衛星を打ち上げるなんてとんでもないことと思う。打ち上げのためにはどれだけの費用がかかるのか知らないが、おそらく国家予算の何十パーセントもつぎ込んでいるのであろう。胸襟を開いて、世界と付き合っていけば、無駄なこともしなくて済むのにと思うは素人の考えだろうか。

  拉致問題などがあって、日本としても対応が難しいと思うが、何とか仲良くやっていけないものだろうか。その前に、南北に寸断された両国が、ドイツのように統一できないものだろうか。同一民族が対立しあうのは悲しいことである。簡単な問題ではないと思うが努力は続けてほしい。

  先日放送されたドラマ「白洲次郎」で、日本の終戦前後の混乱期の様子がよく分かった。日本の場合、アメリカに占領されたが、戦争に負けても外交には負けなかった。そのために現在の繁栄がある。やはり当時の国の指導者がしっかりしていたからだろう。その点はラッキーだったと思う。