かくれ里

月曜日, 9月 29, 2025

再生可能エネルギー

 

三菱商事などが、秋田県や千葉県沖で建設していた大規模洋上風力事業から撤退した。建設費が2倍に膨れ上がり採算が取れなくなったようだ。 

問題は、太陽光や風力と言った再エネは、我が国の地理条件や経済環境に合致していないことだ。加えて、再エネはその供給網が、グローバーリズムに絡め取られていてその多くは中国である。 

再エネの最大の弱点は不安定性だ。これに対し、原子力には半世紀の運用実績がある。さらに、次世代の小型モジュール炉(SMR)は、冷却システムや格納容器の設計が改善され、従来型より安全性が高い。 

再エネが国家政策として押し付けられても、地方には坑う力がある。秋田県が再エネ撤退を決断することは、我が国が、真に自立したエネルギー政策を打ち立てる突破口になるのだ。

土曜日, 9月 27, 2025

ニュータウンの栄枯盛衰

 

1950年代、大阪市の人口は100万人も増えた。増えた人口を吸収するために、雑木林で覆われた千里丘陵を大規模なニュータウンに改造することが決まった。 

千里ニュータウンは1150ヘクタールの敷地に15万人が暮らす町となった。1970年には、千里丘陵は万博の開催場所に決まり、交通機関の整備も整って、地下鉄御堂筋線の延伸もすすめられた。 

万博期間中、北大阪急行は4000万人以上の来場客輸送をした。万博終了後は千里中央駅が終着駅となり、駅周辺にはデパートはじめ各種商業施設が出来て、名実ともに千里ニュータウンの中核となっていく。 

しかし、住環境の良さは、住民が長く定着する結果となり、新陳代謝が進まなかった。1980年代になって住民の高齢化が浮上し始めた。現在ではオールドタウンと呼ばれるようになった。その後、万博会場の一帯は再開発された。人々の流れがそちらへ流れるのは当然だろう。

木曜日, 9月 25, 2025

大屋根リング

 

大阪・関西万博もあとわずかを残すだけになった。閉幕後の跡地については、公募で選ばれた民間企業が開発を行うことを想定していた。 

万博のシンボル「大屋根リング」については、博覧会協会や大阪府・市が閉幕後の活用について協議を進めてきた。その結果、北東部分の200mを残した上で、大阪市が周辺を市営公園として整備することになったようだ。 

これについて、関西の七つの大学・学校法人のトップらが「出来る限り多くの部分を保存するよう」との意見書を出した。吉村知事はリングを全部残すのは、改修費や維持管理で問題かあって簡単にはできないと述べている。 

費用負担については、大阪府・市は「多額の税金の投入に府民や市民の理解を得るのは難しい」として、国や経済界にも負担を求めているようだ。

火曜日, 9月 23, 2025

お彼岸

 

 日は彼岸の中日、秋分の日だ。国民の祝日に関する法律では、この日は「先祖を敬い、亡くなった人をしのぶ」とある。 

 午前中スーパーでコウヤマキを買って、午後は玉出の旦那寺へ墓参りに行ってきた。自分の両親の墓は、高野山にあって、先月お参りしてきたが、家内の両親の墓が玉出にあるのだ。 

 ところで、自分も先日86歳の誕生日を迎えた。そろそろ自分の墓のことも考えなくてはと思っている。もっとも、我が家はひとり娘を嫁に出しているので、どのように考えたらいいのか迷っている。 

 それにしても今年の夏は随分暑かった。ラジオ深夜便では、今日の誕生日の花は彼岸花でだと言っていた。ネット上でヒガンバナの花を見かけることも多くなった。間もなく秋らしくなってくるだろう。

土曜日, 9月 20, 2025

みちびき

 

準天頂衛星「みちびき」は、日本の衛星測位システムで、2018年11月より4機体制でサービスを開始した。みちびきが提供するサービスは様々な分野で活躍され、暮らしに欠かせない大切な社会インフラとなっている。 

衛星測位には、4機以上の測位衛星が必要だが、2023年12月に改訂された計画では、7機体制に向けて、順次打ち上げ、開発・整備を進めるとなっている。 

みちびきの7機体制では、準天頂軌道・静止軌道・準静止軌道にそれぞれ1機の衛星が追加され、みちびきが送信する信号の受信可能範囲が広がる。 

近年、多くの国が測位衛星を打ち上げているが、みちびきはアメリカのGPS衛星と高い互換性を持ち、一体で利用できることで、同時に電波を受信できる衛星が増えて、高精度で安定した受信可能範囲が広がる。

金曜日, 9月 19, 2025

HAPS(ハップス)

 

先日、このブログに「スターリンク」の事を書いた。イーロンマスクのスペースX社は、地上約200km~2000kmの低軌道に、多数の衛星を打ち上げて通信を行う計画だ。 

HAPS(ハップス)は、地上から約20kmの成層圏に、無人飛行機や気球を長期間滞在させ、そこから通信サービスを提供する方式だ。低軌道衛星より地表に近いため、遅延が少ない通信が提供できる。 

しかし、1機でカバーできる範囲が半径100~200km程度と衛星より狭くなる。又、運用期間が短くそのため運用コストが課題になる。 

ソフトバンクとNTTは2025年度中の日本国内での実用化に向けてHAPSの開発を進めている。総務省でも、今後のことについて議論が行われているようだ。

水曜日, 9月 17, 2025

タイフォン

 

アメリカは冷戦末期の「中距離核ミサイルの全廃棄条約」において、その後、中距離ミサイルを保有してこなかった。一方中国は、生産と配備に力を入れ、1800発以上を保有していると分析されている。 

このためアメリカ軍は危機感を強め、新たに地上発射型の中距離ミサイルシステム「タイフォン」を開発し、アメリカ軍岩国基地において、メディアに公開した。 

「タイフォン」は巡航ミサイル「トマホーク」を発射でき、射程1600キロのタイプであれば、岩国基地から東シナ海、そして中国の一部に届く能力がある。 

中国は米空母や日本本土を射程に収めて、大量の中距離弾道ミサイルを配備している。ロシアも条約違反を重ねている。だからこそ、日本は外交の場でこの矛盾を突くべきだろう。

日曜日, 9月 14, 2025

レールガン

 

日本は実験艦「あすか」に試作レールガンを搭載し、海上射撃に成功した。その映像が公開された。今後の技術シンポジュームでは陸上配備構想までさらなる成果が示される予定だ。 

レールガンとは、物体を電磁気力により加速して打ち出す装置である。並行に置かれた陽極と陰極の2本のレールの上に弾帯となる金属片を乗せて電流を流し電磁力により金属片を射出するのだ。 

軍事用として各国で研究が行われているが、アメリカは、2021年に開発を断念した。理由は、膨大な電力を必要とするため艦艇の電力不足のためだ。 

しかし、日本は将来的にはSMR(小型モジュール原子炉)との統合を考えているようだ。レールガンの強みは火薬不要のため高速弾を安価に打ち出せ、敵の飽和攻撃を受けても持ちこたえられる。台湾有事などに備えてあらゆる局面で抑止力を発揮できるだろう。

土曜日, 9月 13, 2025

ジャパンセンター閉鎖

 

日本政府が、ロシアに設置していた「ジャパンセンター」の閉鎖を決めたとのニュースだ。センターは1994年に設置され、日本語教育や文化紹介、経済改革支援のセミナーなどを通じて、日本企業の活動の後押しをしてきた。 

2022年のウクライナ全面侵攻を境に情勢が変わって、日本関連機関の活動は制約を受けるようになった。 

日本政府は8月27日に外交ルートを通じてロシア側にジャパンセンターの閉鎖の通告をしていた。9月10日には林官房長官が記者会見で、ロシア国内の全六拠点の閉鎖をすると発表した。 

自民党は10月始めに総裁選挙を開く予定だが、保守系の総裁を擁立し、保守政策へ回帰しなければならないのではなかろうか。

金曜日, 9月 12, 2025

バイキング計画

 

アメリカ航空宇宙局(NASA)が1970年代に行った火星探査計画である。バイキング計画は周回機オービターと着陸機ランダーの2機を組み合わせたミッションだ。 

バイキング1号は1975年8月20日に打ち上げられて、1976年6月に火星軌道に到達した。着陸に適した地点を探索し、7月20日にランダーを切り離した。 

バイキング2号は1975年9月9日に打ち上げられた。火星に着陸したのは1976年9月3日。ランダーは 1980年4月まで活動した。 

それから50年経った現在、火星に人類が到達するのは、そんなにかからないようだ。近い将来、火星ででも人間が住めるようになるのではないだろうか。

火曜日, 9月 09, 2025

ビルゲイツ

 

世界の長者番付一位で2021年の推定純資産が15兆円越えと言われるビルゲイツだが、僕が彼を知ったのは、1995年のウインドウズ95発売の時だ。 

マイクロソフトの創業者で、現在69歳だが、世界の感染症対策等に取り組んでいる。先日来日し、日本企業などに対し、途上国の子供の支援に役立つワクチンなどの積極的な研究や開発を呼びかけた。 

数日前、YouTubeで、ホリエモンとビルゲイツの対談の動画をみた。ホリエモンも色々な慈善事業を行っているが、ネット上とは言え、2人のスムースな会話が聞けて感動した。 

それにしても50年足らずの間に世の中は大きく変わったものだ。僕が始めてコンピューターを触ったのは40歳過ぎだから50年近くなる。コンピューターの進化とともに歩んできたことになる。これから先どんな世の中に変わっていくのだろうか。

月曜日, 9月 08, 2025

自民党総裁選

 

7日夕方、石破総理は、記者会見で総理大臣を辞任する意向を表明した。そして、党内の分断を避けるための苦渋の選択だと説明した。 

石破氏は、アメリカの関税措置に関する交渉に区切りがついた今が、後進に道を譲るときだと考えて、臨時の総裁選には立候補しないと述べた。 

自民党は、石破氏の退陣表明を受けて、後継の総裁の選出の準備に入るが、次期総裁に有力視されているのは、高石早苗氏、小泉新次郎氏、小林鷹之氏、林芳正氏などが見られているが、いずれも立候補に意欲的のようだ。 

最近、YouTubeで小林鷹之氏の動画を見かけることが多いが、国を考えての発言に好感が持てる。高石早苗氏も適任者だと思う。総裁選は10月に入るだろうが結果を注目している。

 

土曜日, 9月 06, 2025

米宇宙軍

 

アメリカ合衆国宇宙軍は2019年に創設された。宇宙軍の軍政は空軍長官が司る。宇宙軍の想定任務はアメリカ及びその同盟国の宇宙空間における安全保障及び経済活動の確保など。 

軍事宇宙分野では今、前例のない改革が進行中だ。量産型でアップグレード可能な小型衛星群の打ち上げが始まっている。 

これらの衛星は、ほぼ市販部品を用いて作られている。これまで空軍が進めていた巨大な静止軌道衛星の1%程度の費用でつくれる。今後、地球低軌道に1000基以上を打ち上げ、統合運用することになる。 

各衛星は、軌道上を時速7000kmで周回し、約90分で地球を一周する。これらの衛星をネットワークする予定だ。中国が宇宙での急速なプレゼンスを拡大する中、米宇宙軍の構想は優位性を維持しようとする動きのようだ。

木曜日, 9月 04, 2025

抗日勝利式典

 

中国共産党は、先の戦争で日本軍を打ち負かしたのは自党だとして、9月3日を抗日戦争勝利記念日として大々的に式典を行っている。 

しかし、米国の大手研究機関は、この記念式典は歴史をゆがめ捏造した虚構の政治宣伝だと非難する報告書を公表している。 

1937年から1945年まで日本軍とたたかったのは、蒋介石率いる国民党軍で、350万人以上の死傷者を出したが、共産党軍は日本軍とはほとんど戦っていない。 

毛沢東は、建国(1949年10月1日)後に、複数の場で「日本の侵略がなければ国共合作も最終的な権力獲得もなかった」との趣旨の発言をしている。1972年9月27日の田中角栄との会談時に、「日本に感謝せねばならぬ」と語ったとの記録が残っている。

月曜日, 9月 01, 2025

孫 正義

 

僕が、まったく理解に苦しむ人物が孫正義氏だ。在日朝鮮人だった彼が、ソフトバンクはじめ世界中の様々な会社に投資して関係を結んで世界中で活躍しているのだ。 

アメリカのトランプ大統領はじめ、アップルの創業者スティーブジョブスやマイクロソフトのビルゲイツ、サウジアラビアのムハンマド皇太子などとも親しく、世界の大物投資家から巨額の投資マネーを集めることが出来たのか不思議だ。 

世界最強の勝負師、孫正義氏の主戦場は海外であり、彼の知られざる世界での戦いの内情を知りたいと思う。 

現在、ソフトバンクグループの総資産は25兆円を超えている。孫氏はデジタル革命を誰よりも早く理解していた人物だろう。今後も世界での活躍は続くことだろう。