かくれ里

水曜日, 7月 02, 2025

方丈記

 

      方丈記』は鴨長明による鎌倉時代の随筆。日本中世文学の代表的な随筆とされ、『徒然草』『枕草子』とならぶ古典日本三大随筆に数えられる。 

   『方丈記』の書き出しの部分は知っていた。すなわち、「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にはあらず、よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとどまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し」とある。 

 晩年に鴨長明は、京の郊外・日野に、一丈四方の小庵をむすび隠棲した。庵に住みつつ当時の世間を観察し書き記した。

『方丈記』の中で鴨長明は、都で発生した大火、竜巻、大地震などの天変地異に関する記述を書き連ねており、歴史資料としても利用されている。

火曜日, 7月 01, 2025

半夏生

 

早くも7月になって、一年の半分が過ぎた。今年は6月中に梅雨が明けた。雨の少ない年である。関西地方の天気予報は、ずっと晴マークが続いている。 

今日は“雑節”の「半夏生」だ。夏至から数えて11日目ごろとされている。この日は農家にとっては大切な節目の日で、この日までに農作業を終え、この日から5日間を休みとする地方もあるようだ。 

関西地方の一部の地域では、半夏生の日にタコを食べる風習がある。農作物がタコの吸盤のように大地にはいつき、しっかりと根付くようにとの願いのようである。 

半夏生という植物があって、この植物の葉が名前通り半分白くなって化粧をしている様子からこの名前が付けられた。別名カタシログサと呼ばれることもある。高さ50~100cmほどに成長し、夏季を過ぎたころに長さ10~15cmの穂状の花を付ける。開花期にはドクダミに似た匂いを出す。