成人年齢
成人年齢を20歳から18歳に引き下げてはと言う議論があるのは知っていた。この是非を検討してきた法制審議会の部会は国政選挙に投票できる18歳に下がることを条件にに妥当だとする最終報告をまとめたようだ。
現在の成人年齢が定められたのは明治時代であり、国の諮問を受けた法制審議会は専門の部会を設置して検討を続けていたが、世界中の大多数の国では成人年齢と選挙権の年齢が一致している。特段の理由がないかぎり一致していることが望ましい。社会的にも経済的にも独立した存在となって有意義だとしている。但し、引き下げの時期については「直ちに引き下げるのは適当ではない」として、国会の判断に委ねている。
報告書では、成人年齢の引き下げを「若者の大人としての自覚を高めることが出来る」と指摘して、社会に対し大きな活力をもたらすと期待している。民法が改正されることになるので、諸々の法律の年齢要件を定めた条文に影響が及んで国民生活が大きく変わるだろう。