かくれ里

火曜日, 6月 29, 2021

木材高騰の影響

 

日本は国土の3分の1が森林の国だ。かって、第二次世界大戦中の軍事需要、戦後の復興需要で木が切り倒され、山が荒廃した時期もあったが、その後、植林された木が成長して今、本格的に利用の適齢期になっている。  

ところが、長年輸入木材に頼ってきたこともあって、林業に従事する人が減って、高齢化が進んでいる。さらに住宅の設計も輸入木材の特性に合わせた造りになっているのだ。

 世界的に木材の価格が上がっている。日本では、新築の住宅の60%が木造だが、国内の住宅建築の現場への影響が広がっているそうだ。このため大手の住宅メーカーの間では、値上げに踏み切る動きが相次いでいるという。

 世界的な木材高騰の最大の原因は、アメリカで住宅建築が増えているからだ。今、国産の木材の価格も上がっているようだが、国は今回の事態をきっかけに、国産の木材を安定して調達する仕組みが作れないかの取り組みを進めようとしている。

土曜日, 6月 26, 2021

新型コロナウイルスの今後

 

6月20日に緊急事態宣言が9つの都道府県で解除され、一部は、まん延防止等重点措置に移行された。今後は感染の「リバウンド」をどう防ぐかだ。

 感染リスクを高める要因の一つが変異ウイルスだ。日本ではイギリスで見つかった変異ウイルスに置き換わったとされていたが、さらに感染力が強いインドで見つかった「デルタ株」が広がることが懸念されている。

 ワクチン接種による期待もあるが、今の時点では、ワクチンの効果は限定的と考えた方がよいのではなかろうか。ちなみに僕は、今日コロナワクチンの2回目の接種を受けて来た。

オリンピックまで1ヵ月を切ったが、IOCなど者による会談が開かれて、今後、大会の担当者と専門家とで、感染対策をどこまで実効性のあるものにできるかだろう。

木曜日, 6月 24, 2021

CCSUとは

 

いま、二酸化炭素(CO2)を削減する方法として注目されているのが、排出されたCO2を集めて地中に貯留し、集めたCO2を何かに使おうとするアイディアで、これが「CCSU」だ。

 地球温暖化の原因の一つになるといわれるCO2の削減は世界的に大きな課題だ。化石燃料を使う火力発電はエネルギーの安定的な供給には必要だが、火力発電のCO2排出量を抑えるために様々な取り組みがなされている。

 CCSUはその取り組みの一つで、排出されたCO2を他の気体から分離して集め,地中深くに貯留・圧入し、これを利用しようというものだ。

 経済産業省では、これらの技術の開発を支援しており、2020年ごろの実用化を目指している。課題はコストだ。経産省はこれまでの半分以下のコストでCO2を分離・回収することを目指すべく、関電の舞鶴発電所で実証試験を行うことになったようだ。

月曜日, 6月 21, 2021

消費税の総額表示


 今年4月から商品やサービスの価格表示には、消費税分を含めた額の表示が義務化された。しかしこのことは、消費税の導入当初より義務付けられていたはずだ。

 当店は消費税導入当初から、顧客によって、内税(消費税込)と外税(消費税別)を使い分けていたが、消費税率が10%になってからは外税に統一している。

 最近は、店舗に商品を陳列していないので、プライスカード表示は関係ないが、伝票類には、商品・サービスの正味の金額と税額をわかりやすく書いている。

 消費税について財務省からは、国民からの理解を得るために色々講じているが、当店は今のところ、外税表示で顧客からの理解を頂いている。しかし今後、税率が上がった場合はどうなるだろうか。

金曜日, 6月 18, 2021

半導体・デジタル産業戦略

 

世界的な半導体不足のニュースがメディアから伝えられている。今の世の中は半導体無しでは生活が成り立たないといっても過言ではないだろう。半導体不足のことは、世界的に需要が増加する一方で供給が追い付いていないことが指摘されている。

 世界の半導体チップメーカー、上位10社の今年第1四半期の総売上高は、過去最高の227億5000万ドルに達したといわれている。供給不足が価格を押し上げのだろう。各社は生産拡大に努めているが、世界的な供給不足がいつ解消できるか不透明だ。

 1980年代の日本企業は世界の半導体市場を席巻していた。しかし現在は国内の半導体の6割以上を海外からの輸入に依存しているのが実情だ。こうした中、注目されているのが日本の半導体復活構想だ。今年6月4日、日本の経済産業省は、半導体確保を国家事業と位置づけた「半導体・デジタル産業戦略」を発表した。

 すでに台湾や米国、中国などでは半導体産業を国策と位置付けており、遅まきながら日本もこれに追随しようという試みだ。「今後5年間で190億円を投じて半導体分野の国際競争力を高めることを目指す」としているようだ。今後の展開が気になるところだ。

木曜日, 6月 17, 2021

G7首脳会議の成果

 

イギリスで開かれていた主要7か国首脳会議は、中国へのけん制姿勢で一致した。これまでアメリカのトランプ大統領のもとで欧米との関係がぎくしゃくしていたG7だったがバイデン大統領が、同盟国との関係を重視するのに転じるなか、一変したようだ。

 具体的な議論が進んだのは、産業競争力だけでなく軍事技術の向上に欠かせない製品や部品の供給網(サプライチェーン)で、中国への依存度を低下させることである。国家主導でハイテク産業の育成をはかる中国を相手に、G7各国は、先進国間の連携を強めて対抗していく姿勢を鮮明にした。

 安全保障の面では、台湾をめぐり、「台湾海峡の平和と安定の重要性を強調するとともに、両岸問題の平和的解決を促す」とする文言が盛り込まれた。台湾海峡の緊張が高まっていることを踏まえ、G7として危機感を共有した。

 新型コロナウイルスをめぐり、ワクチン10億回分に相当する支援を途上国に行うことで一致した。ワクチン外交を展開する中国への対抗意識だろう。遅れをとることで途上国の間で中国に対する支持がひろがるのを避けたい思惑があるからだ。

月曜日, 6月 14, 2021

東京オリンピック

 

開幕まで40日余りとなった東京オリンピックについて、IOCのバッハ会長は「完全に開催に向けた段階に入った」と述べて、大会の予定通り開催を改めて強調した。

 この発言を受けて加藤官房長官は、「政府としては、感染対策をしっかり講じ、安全安心な東京大会を実現するため、関係者一丸となって準備を進めている。国民の皆さんに安心していただけるよう、全力で取り組んでいる」と述べた。

 G7を終えたあと、菅総理大臣は、議論の内容を首脳宣言に反映できたと評価した。東京オリンピック・パラリンピックの開催には、全首脳から力強い支持をいただいたことを明らかにした。そのうえで主催国の総理大臣として東京大会を何としても成功させなければならないという決意を新たにしていると述べた。

 東京オリンピック大会は7月23日(金)~8月8日(日)の期間に、33競技、339種目が行われる。無観客での開催になるかもしれないが、僕はテレビで、たっぷりと観戦しようと思っている。

日曜日, 6月 13, 2021

国際課税の新ルール

 

日本やアメリカを含むG7の首脳会議がイギリスで開かれているが、それに先立って先週末開かれたG7財務大臣会合では、国際課税のルールを変えるべくまずはG7が歩み寄ろうという機運が高まっていた。

 背景には、巨大な多国籍企業が本来払うべき税金を十分払っていないか?との不満があったためだ。

 グーグルやアップルといった巨大IT企業が莫大な利益を上げながら普通の企業の半分も税金を納めていない。特に、その企業の売上げや利益に貢献した消費者が多い国に法人税が入らない。

 G7は11日から開かれている首脳会合で、国際課税の新しいルールづくりに向けた決意を改めて確認したうえで、月末にパリで開かれる139ヵ国の会合や、G20財務大臣会議での合意を目指すことになるようだ。

木曜日, 6月 10, 2021

ワクチン開発

 

今回の新型コロナワクチンへの対応については、大国では巨額な資金が投入されて1年もたたないうちにワクチンが完成した。特に軍事大国ほど早かった。

 我が国は、軍事大国でない上、日本学術会議が軍事研究は事実上禁止し、基礎研究ができなかったという事情もあって、その上、マスコミがワクチンの副反応を社会問題として取り上げ、反ワクチン関連の多くの訴訟も起こっている。

 1994年には予防接種法が改正され、ワクチンは義務接種から任意接種になった。これによって国内メーカーのやる気をそぐ結果ともなった。

 政府は国産ワクチンの開発・制裁体制を強化するとして、拠点整備などを行う国家戦略を閣議決定した。遅ればせながらではあるが、菅総理は国産ワクチンの研究開発の整備構想を表明した。

月曜日, 6月 07, 2021

世界環境デー

 

 6月5日は国連が定めた「世界環境デー」だった。世界では今、各地で森林火災や海のサンゴの白化など、生態系の悪化が加速している。

 生態系の変化は世界的な食糧や水の不足にもつながる。新型コロナウイルスの原因ははっきりしていないが、エボラ出血熱などの感染症の大半は野生動物に由来していて、これも生態系悪化が原因ではなかろうか。

 生態系の悪化で、世界の総生産の10%もの損失が出ていて、32億人の暮らしに影響が及んでいるそうだ。

 国連環境計画(UNEP)などでは、緑化活動による森林の回復や、漁獲量を適切に管理するなどと言った持続可能な食糧生産を求めている。世界環境デーを機に、我々人間と自然の環境は密接に関わっているという意識を広めることを望んでいる。

土曜日, 6月 05, 2021

1回目接種完了

 午後より、コロナワクチンの1回目の接種を住吉センターで済ませた。広いホール内を細かく区切り大勢のスタッフが誘導しており、いささか大げさに思えたが1時間ほどで終わった。  

 2回目の接種は26日の14時30分より、今回と同じ要領で接種することになった。僕の場合は6月中に完了する予定だ。

 家内の分も、僕と同じ要領でネットより申込み、6月9日の予約が取れた。当日は娘が同行してくれることになった。これで、我が家の新型コロナワクチンの接種は完了できそうだ。

木曜日, 6月 03, 2021

アンモニア発電

 脱炭素技術として、アンモニアによる発電の大規模な実証試験が始まった。アンモニアは畑の肥料に使われているのは知っていたが発電ができるとは知らなかった。これを愛知県の石炭火力発電所で燃料として使って、発電を試みる世界初の実証試験だ。
 

 アンモニアは水素と窒素の化合物で、燃やしてもCO2が出さないのが特徴だ。脱炭素に貢献する次世代エネルギーとして研究を重ねてきた。2050年温室効果ガスゼロに向けていかに石炭利用を減らすかのためだ。

 火力発電のCO2排出量は、日本国内のCO2総排出量の約4割を占めていることから、低炭素社会の実現のために火力発電でのアンモニアの混焼、そしてその先の専焼を目指すことだ。

 政府は2050年にアンモニアと水素で電源の10%を賄うことを掲げており、アンモニア発電を日本初の脱炭素技術に育てることができるかが今回の実証試験だろう。

火曜日, 6月 01, 2021

サラリーマン川柳

  毎年この時期にサラリーマン川柳コンクールの入賞句が発表されるが、川柳は興味がなかったのであまり気にかけていなかった。

 しかし、今年はコロナ禍でサラリーマンの悲哀をユニークに詠んだ作品が多かったようだ。ところで、全国投票結果ベスト10の中で理解しにくかったのが、5位のJ・Y・Parkと、8位のYOASOBIで、娘に聞いて初めて知った。

 僕はテレビもラジオもNHKを視聴しているので、情報が偏っているようで、娘に笑われてしまった。どちらも大変人気のあるアーテイストたちらしい。

 世の中の動きに着いていこうと色々試みていたが、最近は動きが早すぎてついていけなくなった。ストレスがたまらないようにマイペースで行こうと考えている昨今だ。