平成最後の日
天皇陛下は災害の被災者ら弱い立場の人々と交流し、日本の隅々にまで足を運ばれてきた。国内外で戦没者の慰霊にも心を砕き、積極的に活動されて象徴天皇としての務めを果たされてきた。
天皇の退位は憲法や皇室典範に定めがなく、陛下一代限りの特例法で実現する。陛下は現在85歳。特例法では、「高齢で公務などの継続が困難になると深く案じておられる」と明記されている。本日皇居では、憲政史上初めてとなる退位の儀式が行われる。退位の儀式の後、5月1日午前0時に皇太子さまが新天皇に即位し、元号は平成から令和に改まる。
代替わり後、皇位継承資格者は秋篠宮さま、秋篠宮さま長男の悠仁さま、陛下の弟の常陸宮さまの3人となる。陛下は昭和天皇の逝去に伴い55歳で即位されたが、皇太子さまも秋篠宮さまも20年以内に70代に入る。今回と同じく、高齢により公務の継続が難しくなることも想定される。