かくれ里

火曜日, 8月 31, 2021

撤退完了

 

アフガニスタンに駐留していたすべての軍隊が撤退して、これによって2001年の同時テロ事件を受けて始まったアフガニスタンでの軍事作戦に終止符を打った。だが、今も現地にはアメリカ人や地元の協力者が残っている。これらの退避については、今後外交を通じた支援を続けるようだ。

 アフガニスタンでは、武装勢力タリバンが再び権力を把握し、今後市民生活の安全が守れるかなどの将来を不安視する声が出ているようだ。

 先週には過激派組織ISの組織とみられる自爆テロで、多くの死傷者が出るなどして、アフガニスタンが再びテロの温床にならないか懸念が広がっている。

 アメリカのバイデン大統領は、アフガニスタン首脳らに向けて「団結して国のために戦うよう。」と呼びかけた。また、空域からの支援や軍人らへの給料の支払い、食料や設備の供給など、アフガニスタン政府軍への支援を続けると述べている。

月曜日, 8月 30, 2021

パラスポーツ

東京2020オリンピックに続いてパラリンピックが開催中だ。これまでパラスポーツについてはあまり関心がなくほとんど理解していなかった。

しかし、連日のテレビ・ラジオの放送を拝見していると、陸上競技にしても水泳競技にしてもレベルが非常に高い。車椅子での競技も色々あって、競技ごとに設計された車体が素晴らしい。

 昨日、日本チームが銅メダルを獲得した車椅子ラグビーの車体は強固にできている。タックルにも耐えられる設計になっているようだ。車椅子ラグビーでは、男女混合で戦うことが出来る。

 競技後のアスリートたちの表情が皆さわやかだ。インタビューにおいても、「パラリンピックを開催してもらえてありがたいです。」との話も聞けた。これからもパラスポーツを応援したいと思う。

日曜日, 8月 22, 2021

ミャンマー連邦共和国

 

インドシナ半島西部に位置する共和制国家。ASEAN加盟国。人口は5142万人(2014年)国土の面積は日本の約1.8倍。人口の6割をビルマ族が占め、ビルマ語が公用語である。

 長年、内戦の続く国だったが、1988年に国軍がクーデターを起こして軍事政権が開始した。2010年の総選挙で軍事政権が解散し、名目上の文民政権が発足した。しかし、ミャンマー軍は依然として政治に大きな力を持ち続けた。

 2015年に行われた選挙では、アウンサンスーチー氏の党が、両院で過半数を獲得した。2021年2月1日、軍はアウンサンスーチー国家顧問と大統領を拘束し非常事態を宣言し、政権を奪取したと発表した。

 事実上の国家指導者となった国軍トップのミン・アウン・フライン氏は、立法、行政、司法の三権の長となった。軍出身だった副大統領は暫定の大統領となった。これまでの閣僚はみな解任され、新たに11人の閣僚が任命された。

土曜日, 8月 21, 2021

火星衛星探査計画(MMX)

 

 JAXAは19日、火星衛星探査計画の役割についてオンラインによる記者説明会を開いた。この計画は、探査機により火星衛星フォボスとダイモスを観測。サンプル採取を行い、地球に帰還・回収を目指した研究開発をおこなう火星探査計画だ。

 火星圏への飛行は極めて困難な飛行だ。火星到着まで約1年、火星圏で3年、帰還に1年の長期間の宇宙飛行に耐え、ミッション達成のために開発の技術に全力を尽くすとしている。

 現在、2024年度の探査機打ち上げ、2029年度の試料回収を目指して研究開発が行われている。打ち上げにはH3ロケットを使用する。総開発費は464億円を見込んでいる。

 探査機は、三菱電機が開発しているが、MMXの主要ミッションであるサンプリング技術の達成のためには、探査機を確実に着陸させることが必要だ。そのためにこれまでの開発実績を最大限活用して取り組むことのようだ。

木曜日, 8月 19, 2021

アフガニスタン情勢(その三)

 

アメリカはアフガニスタンの国造りに20年の歳月をかけてきたがそれらが無駄になったようだ。だが、そのために得をしたのは中国だというのだ。

 中国は、米国が恒久的に手を引こうとしている現在、アフガニスタンに対して本格的な援助や投資、技術支援に乗り出すことができる。習氏が掲げる「一帯一路構想」の空白部分を埋めることができる。

 しかし、タリバンはアルカイダとの関係を切ることが出来ないようだ。特にタリバンの中の強硬派がアルカイダと緊密な関係を持っているようである。

 タリバンがアフガニスタン全土を手中に収めた現在、強硬派がより力を増す可能性がある。中国がアフガニスタンに介入することは、中国にとって良いことなのだろうか。今後が注目だ。

水曜日, 8月 18, 2021

オーロラ・オーストラリス

 

NASAは、「オーロラ・オーストラリス」と呼ばれる南極光のうっとりするような写真を公開した。

 この写真は、アジアと南極の間に広がるインド洋南部の上空約270マイルを周回する国際宇宙ステーション(ISS)から撮影されたものだ。2日にNASAジョンソン宇宙センターが発表した。

 不気味な緑色から鮮やかな紫まで、極光はさまざまな色に輝いている。その上には、何光年も先に輝く膨大な数の星が確認できる。

 オーロラ・オーストラリスは、北半球の「オーロラ・ボレアレス」に対する南半球での呼称で、それぞれ「南極光」「北極光」として知られている。オーロラは地上からでも、上空の宇宙飛行士からでも確認することができる。

火曜日, 8月 17, 2021

アフガニスタン情勢(その二)

 

2001年に始まったアフガン戦争について、「米同時多発テロで米国を攻撃した者への対応」として、首謀者のウサマ・ビンラディン容疑者を殺害し、アルカイダを弱体化。米国を攻撃するような脅威は現段階ではなくなったと分析した。

 しかし、米国が4月に軍を完全撤収の方針を表明すると、タリバンはアフガニスタン政府への攻撃を強化した。これまで米軍は政府軍兵士を訓練し、最新の装備も与えており、タリバンがアフガニスタン全体を支配する可能性は低いと読んでいた。

 だが米側は、「結局は、治安部隊が国を守ることができないことが分かった」と、米側の過信を認めている。

 その上でタリバンに対して、国際的な承認をえたいなら、女性などの基本的人権を認める必要がある。そうしなければアフガニスタンは孤立した国家になるだろうと話した。

月曜日, 8月 16, 2021

アフガニスタン情勢

 

アフガニスタンは中央アジアと南アジアの交差点に位置する山岳地帯の内陸国である。面積は凡そ65万平方キロメートルで、人口は約3900万人だ。

1980年台にはソ連・アフガン戦争が勃発した。その後、国の大部分がイスラム原理主義者のタリバンに支配された。2001年にアメリカ軍が侵攻後、彼らは権力から排除されたが、今でも国のかなりの部分を支配している。

 アフガニスタンは大統領制のイスラム共和国であるが、軍事・経済はアメリカの援助に大きく依存している。今回アメリカ軍の全面撤退によってタリバンが攻勢をかけている。

 反政府勢力タリバンは、昨8月15日には、大統領府を占領し、アシュラフ・ガニー政権が倒れた。今後のアフガニスタンはどうなるのか。

日曜日, 8月 15, 2021

終戦記念日

 

先の戦争が終わって76年になる。戦時のことを体験した者は少なくなったが、3年前にブームを起こしたアニメ映画「この世界の片隅に」ではこの時代のことを克明に表現されている。

 DVDを買ってから、これまで数回観ているが、本日久しぶりに観賞した。上映時間2時間の長編アニメだが、物語の舞台は広島県呉市だ。僕も昭和20年4月から6年間余り、呉に住んでいたこともあって当時が懐かしい。

 荒廃した日本国土から、現在の世の中になるまでの一部始終を知っている者は少なくなった。僕はおかげさまで今のところ元気なので、何らかの形で当時のことを伝えたいと考えている。

 そんな意味合いからも、この映画、「この世界の片隅に」を多くの人に見てもらいたいのだ。観覧希望の方にはDVDを貸し出したいと思っており、希望者を募っているのだが。

土曜日, 8月 14, 2021

スローシンクロ撮影

 

デジタルカメラの時代になって、僕はこれまで何種類のカメラを使ったか定かではないが、どのカメラもほとんどオート撮影しかしていなかったように思う。下手な鉄砲だが、かず打ってもほとんど当たらなかった。

 プロのカメラマンは当たり前だが、アマチュアの方にも素晴らしい写真を撮られる方がいる。もっとも撮影機材にも投資されていると思うが、先日紹介した「東京昆虫記」の小島氏もその一人だ。

 今回、添付したトンボの写真は、スローシンクロ撮影されたものだ。スローシンクロとは、低速シヤッター速度を使って、フラッシュストロボ撮影することだが、もちろん三脚は使用されている。

 最近のデジタルカメラには、スローシンクロ機能を搭載しているものもあるようだが,手ブレまでは補正してくれないから三脚は必要だろう。

木曜日, 8月 12, 2021

世界初の人工衛星

 
現在、地球の上空には無数の人工衛星が存在する。ところが、一世紀前には一つもなかった。僕が20歳の頃の1960年8月12日に、世界初の人工衛星がアメリカ航空宇宙局によって打ち上げられたのだ。 

この衛星は、直径30mの気球で、表面が金属コーティングがされていて、打ち上げ時には折りたたまれていた。打ち上げは成功し、エコー1号と命名された。

 エコー1号はその金属薄膜の表面で電波を反射することによって、信号を中継する受動的な通信衛星だった。エコー衛星を用いることにより、大陸内や大陸間の国際通話、ラジオ音声、テレビ信号の伝送に成功した。

 エコー1号は、1968年5月24日に大気圏に再突入して燃え尽きたが、この間に様々な実験が行われた。それから半世紀経った現在の宇宙開発は目覚ましいものがある。これから先どうなるのか注目していよう。

水曜日, 8月 11, 2021

クヌギの樹液場

 

 僕は昆虫にはそんなに興味ないのだが、東京在住の小島一浩氏のサイト、「東京昆虫記」の写真が素晴らしいのでいつも拝見している。本日のクヌギの樹液場に集まるリュウキュウツヤハナムグリが見事だったので添付させてもらった。

 この甲虫は南西諸島などに生息するが、最近関東地方にも分布を広げているようだ。農作物などには直接的な害はないが大量発生しやすく、フンが硬く分解にくいことから土壌への影響が懸念されるようだ。

小島氏は様々なカメラを使い分けながら最高の映像を貼られていていつも感心しているのだが、愛娘たちの成長ぶりも、親しみやすく紹介されている。

 地域のリーダーとしても活躍されているようで、娘の友達の家族を誘って虫の会なども開かれている。今後の活躍を応援したい。

火曜日, 8月 10, 2021

核兵器禁止条約と核廃絶

 

この条約は今年1月22日に発効された核禁止廃絶条約である。2017年7月に国連総会で採択され、発効に必要な50ヵ国の批准に達したため発効したものだ。

核廃絶を願う被爆者の思いが条約となったが、米ロなど核保有国は、抑止力としての核兵器は必要として条約には参加していない。日本もアメリカの核抑止力に依存していて参加していない。

先月28日より、世界の核兵器の90%以上を保有する米ロの戦略対話が始まっている。米ロ両首脳が共同声明で「核戦争には勝利はなく、核戦争を起こしてはならない」との原則では改めて一致している。

しかし、米ロが条約で保有を禁じられてきた中距離核兵器では中国が強化を進めているようだ。北朝鮮の動きなどもあって、米ロだけの枠組みの限界もある。

月曜日, 8月 09, 2021

オリンピック終わる

 

第32回オリンピック競技大会(東京五輪)は国論を二分したまま開催されたが、昨夜閉会式が無観客で行われた。異例ずくめの大会だったが、成功裡のうちの閉会式だった。

大会は、205の国と地域の選手、約1万1千人が参加。日本は史上最多の、金メダル27個を獲得し、銀14個、銅17個を合わせた総メダル数58個も史上最多だった。

式は午後8時から始まったが、過去のような選手たちの入場の時の賑やかさはなかった。各種のイベントはそれぞれ工夫が凝らされていた。レインボーカラーのドレスで登場したシンガーソングライターのmiiet(ミレイ)が熱唱した「愛の賛歌」は見事だった。

終盤、大会旗が東京都から次回2024年開催のパリ市に引き継がれた。組織委員会の橋本聖子氏と、IOCバッハ会長のあいさつの後、聖火が消されて閉会となった。東京パラリンピックは24日に開幕する。観客の扱いは政府、東京都、組織委員会、IOC、国際パラリンピック委員会(IPC)の5者協議で決めるようだ。

土曜日, 8月 07, 2021

広島原爆の日

 

広島に原子爆弾が投下されてから76年が経った。昭和20年8月6日の朝、6歳の僕は添付画像のようなものを見た記憶がある。この画像は、当時呉市内にすんでいた人が撮影したものだ。

 昭和20年3月の大阪空襲で焼け出された僕たち母と兄妹3人は、呉の父を頼って疎開していたのだ。広島の惨状はご承知の通りだが、よくここまで復興を遂げたものだと思う。

 世論は核廃絶を叫んでいるが、核は戦争を抑止していることも事実だ。世界各地で小競り合いが起こっており、大勢の被害者が発生しているが、今のところ核は使われていない。

 核の平和利用が叫ばれて久しいが、原発事故などもあって問題も多い。僕は原発についてはクリーンエネルギーとして支持してきた立場だった。だが、難しい問題が山積していて簡単ではなさそうだ。

木曜日, 8月 05, 2021

中国海警法

 今年2月1日に施行された中国の海警法によって、中国公船の東シナ海や南シナ海での行動を正当化するものとみられる。

 海警法の内容は、外国政府の船舶が中国の管轄海域に入った場合に、強制的に退去させることができ、主権や管轄権が侵害された場合には、武器の使用を含む必要な処置をとることができるとしている。

 この法律の問題点は、日本の主張する境界線を越えて「管轄海域」を主張する恐れがあることだ。尖閣諸島周辺での海警局の活動は日本の領海や接続海域でも行われている。

 尖閣諸島を巡って日米が共同で対処することを定めた日米安保の適用がある。中国は尖閣諸島などに軍を用いれば、日本の自衛隊や米軍の関与を招く可能性があるため、行政機関としての海警局が前面に出てきているのだろうか

月曜日, 8月 02, 2021

熱中症

 

連日猛暑が続くこの時期、熱中症で救急搬送される人も増える。医療現場は今新型コロナ対策に追われている。例年以上に熱中症に注意を払い、医療現場の混乱に拍車をかけないようにしなければならない。

 7月後半に熱中症で救急搬送された人は昨年同期比の2倍を超えたと報道されている。梅雨明けが例年より早かったのと、マスクの着用等も影響しているのではないだろうか。

熱中症の症状は発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛など、コロナにも似ている。しかし、熱中症は自らの注意で防ぐことができる。日中はできるだけ外出を控え、暑さを避けて過ごすことだ。

リスクの高い高齢者には周囲が一声かけることも大切だ。しかし、何よりも重要なのは、自分で自分の身を守る心がけだろう。

日曜日, 8月 01, 2021

8月になった

 

8月に入って、オリンピックの競技のおよそ半分が終わって、順調に消化しているようだ。新競技などもあって日本選手の活躍が目立っている。メダルの数は、過去の大会よりも多く獲得しているようだ。

 今回のオリンピック競技はほぼ無観客で行われており、新型コロナに関しては、万全の対策を取っているので大きな問題は起こらないと思う。しかし、大都市を中心に若者たちの感染者数が増加しているようだ。

 一方、高齢者にはワクチン接種がいきわたった為か、あまり増えていないようだ。したがって、医療崩壊に至ると言った心配もないようだ。

 オリンピックの閉会式が無事に済んで、続くパラリンピックが無事に終わるころには、わが国のコロナ騒動はかなり落ち着いているのではなかろうか。今年年末にかけての景気も上向いてくるだろう。