12日の北朝鮮のミサイル発射はトランプ政権への挑発と核保有の道を邁進する姿勢をアピールする目的だろう。トランプ大統領は、日米首脳会談後の記者会見で「北朝鮮の核やミサイルの脅威からの防衛は極めて高い優先事項だ」と述べている。発射後においても「すべての人はアメリカが日本と100%ともにあることを知るべきだ」と述べた。
トランプ氏はこれまで数々の過激な発言をしてきているが、今回は慎重な発言だ。トランプ政権が北朝鮮にどうしようと思っているのか今のところわからない。いずれにせよ北朝鮮がアメリカ本土を攻撃できる核ミサイルを手にすればアメリカにとっては大きな脅威だ。
来月には、韓国で米韓合同軍事演習が行われる。これに合わせてさらなる挑戦に出てくる可能性もある。万一そのようになった場合にトランプ大統領がどのような対応をするか大きな注目点だ。
だが、北朝鮮はトランプ大統領を甘く見ているのではないだろうか。トランプ大統領は、「アメリカまで届くICBMと搭載可能な核弾頭が開発される前に、ミサイル基地と原子炉を破壊する計画を立てろ」と命じているかもしれない。