かくれ里

火曜日, 9月 28, 2021

白鵬 翔

 

昨日千秋楽だった大相撲秋場所では、モンゴル出身の新横綱「照の富士」が優勝した。先場所は、全勝で45回目の優勝を果たした「白鳳」だが、今回は休場だった。

 その第69代横綱の白鳳(36)だが、古傷の右膝の状態が思わしくなく引退を決意したようだ。モンゴル出身の白鳳は宮城野部屋に入門し、2004年に19歳で新入幕を果たし、2007年夏場所後には横綱に昇進した。

 野球賭博問題や八百長問題が起きた際には、一人横綱として角界を支えた。2019年9月には日本国籍を取得し、年寄名跡の取得要件を満たした。名実ともに日本人になった白鵬 翔だ。

 日本人関取が育ちにくい国技の大相撲だが、モンゴル人を中心に外国勢が角界を盛り上げている。僕もひところは違和感があったが、最近はそれもありかと思うようになった。日本人になった白鳳の今後の活躍を見ていよう。

土曜日, 9月 25, 2021

藤井聡太三冠が注目

 

将棋の藤井聡太さんが史上最年少で三冠を達成した。将棋界には8つのタイトルがある。現在プロ棋士は 180人ほどいるが、毎年行われる予選を勝ち上がった棋士がタイトル戦に挑戦出るのだが、勝ち上がるだけでも大変なのに複数のタイトルを同時に保持するのは実力者の証だ。

 過去に三冠を達成した棋士は、藤井さんを含めて10人しかいない。現役棋士では5人。これまでの最年少記録は羽生善治九段で、22歳3ヵ月だった。藤井さんは19歳になったばかりだから、史上初めて10代の三冠棋士が誕生したことで注目されている。

 このブログでも、藤井さんのことは何度も書いているが、2017年6月27日には、デビュー以来負けなしの29連勝して歴代連勝記録のトップになったことを書いた。この時点で僕は、『これは本物だ』と書いている。

 かっては、羽生善治さんが7大タイトルを独占する一強時代が長らく続いた。最近は、藤井聡太さん、渡辺昭さん、豊島将之さん、長瀬拓矢さんの4人がタイトルを奪い合う4強時代になっているようだ。10月からは竜王戦が始まるが、このタイトルを藤井さんが獲得すると、年内にも藤井4冠が誕生するかもしれない。注目だ。

金曜日, 9月 24, 2021

クアッド首脳会合

 

菅総理は、24日米国で開かれるクアッド首脳会合に出席のため渡米した。クワッドは、日本、アメリカ、オーストラリア、インドの首脳による会合だ。

 対面で開かれるのは初めてで、今回の主な議題は、新型コロナウイルスワクチンの供給や、気候変動対策、先端技術やサイバー分野での連携強化などが予定されている。

 アメリカは中国による海洋進出をけん制するため、オーストラリアやイギリスとAUKUS(オーカス)と呼ばれる新たな協力体制を設け、オーストラリアに原子力潜水艦を技術供与すると発表したが、中国が強く反発している。

 “クアッド”と“オーカス”はメンバーも一部重なるが、「自由で開かれたインド太平洋構想」を推進するという立場は同じだが、オーカスが軍事同盟関係に力点を置いているのに対し、クアッドは経済安全保障に力点を置いているようだ。


火曜日, 9月 21, 2021

認知症予防

 

今年も9月半ばを過ぎた。昨日は「敬老の日」だった。僕も満82歳になった。23日は「秋分の日」。今夜は十五夜、中秋の名月だ。ところで、9月は世界アルツハイマー月間だ。アルツハイマー病などの、認知症について理解を深める期間とされている。 

 今、認知症の人は増え続けている。4年後の2025年には65歳以上の5人に一人が認知症に関係するといったデーターもある。それ以後もさらに増加すると予想されているようだ。

 認知症には様々な種類があるが、ある日突然発症するものではなく、徐々に認知機能が低下して日常生活全般に支障が出てくる状態になる。最初は、物忘れなど異変に気づき始める段階で物忘れややミスが増え、周囲の人が徐々に気づき始めると言った段階だ。こうした時期に何らかの手を打っていけば、発症や進行を遅らせることが可能だと考えられている。

    最新の研究から、認知症を進行させる危険因子がわかってきたそうだ。例えば、高血圧や肥満は発症するリスクが1.6倍。糖尿病は1.5倍上がると言われる。これら生活習慣病と呼ばれるものが、脳に悪影響を与えるなどと考えられている。さらに、聴力低下や憂うつ、社会的孤立等は、リスクが高まると言われている。これらの要因を改善すれば、認知症の発症や進行を遅らせる可能性があると考えられている。

水曜日, 9月 15, 2021

オオスズメバチ

 

ひと月ほど前にこのブログに「クヌギの樹液場」と言うテーマでアップした。この記事は東京在住の小島一浩氏が主宰する『東京昆虫記』のサイトから、リュキュウハナムグリの写真を拝借してアップした。昨日の小島氏のサイトには、オオスズメバチの群れがこの樹液場を占領しているとあった。

オオスズメバチが夏場の樹液場に集まる際、カナブンなどの小型の甲虫に対しては強気で対応するが、カブトムシやクワガタムシなどの大型の甲虫類に対しては、餌場を独占されることが多い。

 オオスズメバチは、強力な毒と極めて高い攻撃性で、人間にとって非常に危険な生物だ。毎年刺されたことによる死傷事案が発生している。特に秋口に多い。

 僕はこれまで、オオスズメバチに遭遇した経験はないが、小島氏はこんなに多くの危険生物に遭遇したのには驚いたと書かれてあった。今回も小島氏のサイトより画像を拝借して添付させてもらった。

月曜日, 9月 13, 2021

脳卒中

 

脳の血管が詰まったり破れたりすることで、脳が障害を受ける病気のことを脳卒中というが、障害の種類によって、身体機能や言語機能が失われたり、場合によっては死に至ることもある。

 脳梗塞は、脳の血管の動脈硬化した部位や心臓でできた血栓により、脳の血管が死滅する。脳出血は、脳の細い血管が、加齢や高血圧などにより、破れて出血することだ。

 くも膜下出血は、脳を養う大きな血管にできた「こぶ」(動脈瘤)が破裂して脳の表面に出血する。脳卒中の中では一番死亡率が高いそうだ。

 僕の知人にも、くも膜下出血で亡くなった人がいる。年齢にかかわらず適度な運動と、規則正しい生活を送ることが大切だろう。僕は以前血圧が異常に高かった。だが現在は正常な数値だ。睡眠時間もたっぷりとれている。

金曜日, 9月 10, 2021

レンティア国家

 

レンティア国家は、レント収入に依存する国の事である。主に中東湾岸諸国を指すことが多い。 レンティア国家と呼ばれる国を挙げると、サウジアラビア、クウェート、アラブ首長国連邦、カタール、ベネズエラ、バーレン、オマーン、ブルネイなどだ。

 レンティア国家の特徴は、①政府財源が国内の経済活動とほとんど関係がない。②国内における天然資源生産以外の生産部門が貧弱。③天然資源に基づく収入の大部分が輸出によって確保される。④国内における天然資源生産に従事する労働者が少ない。

 主要な労働力は低賃金で働く出稼ぎ外国人労働者に依存できれば、多くの国民は国家からの恩恵で生活ができるため、労働を敬遠する傾向が強くなるという特徴がみられる。

 しかし、化石燃料の枯渇問題や、地球温暖化防止のことなどもあって、いつまでレント収入に依存することが出来るのか知らないが、レンティア国家はいずれ消滅するのではないのだろうか。

木曜日, 9月 09, 2021

アラブ首長国連邦

 

カタール国の隣のアラブ首長国連邦(UAE)について調べてみた。この国は、7つの首長国からなる連邦制国家で、石油の富によって成り立っている典型的なレンティア国家だ。つまり、国民の労働による税金に頼らず国家財政を成立させている。

 アラブ首長国連邦はアブダビ、ドバイ他五つの首長国から構成されていて、各首長国は世襲の首長による絶対君主制によって統治されている。憲法規定で大統領と、首相を兼務する副大統領が選出されることになっているが、実際には大統領はアブダビ首長、副大統領はドバイ首長が世襲により継ぐことになっているようだ。

 議会は一院制の連邦国民評議会で定数は40。議員は各首長国首長が任命する。連邦予算は8割がアブダビ、1割がドバイ、残り1割は連邦政府の税収によって賄われる。従って、その他の首長国の負担はゼロである。

 そのため、国民の政治への発言力も発言意欲も非常に小さい。民主化を求める動きも大きくない。実際にUAE国籍を持つ国民は 「ゆりかごから墓場まで」 政府からの手厚い保護を受けているようだ。

火曜日, 9月 07, 2021

カタール国

 

アフガニスタンから総勢12万人の米民間人やアフガン人協力者たちの国外退避に協力してくれたカタール国に謝意を表明し、米国の国務長官と国防長官が、カタールの首都ドーハを訪れて、タミーム首長と会談した。

 カタールはタリバンの政治部門を2013年に受け入れ、アフガン和平交渉の場となるなどタリバンとの関係を維持し、今回の大規模な退避にも大きく貢献した。米側は、現地に残されているアフガン人の協力者らの退避についても引き続き支援を要請したようだ。

 中東の国カタールは、ペルシャ湾に面した国で人口285万人ほどの国だ。このうちカタール人は1割強で残り9割弱は東南アジアなどの外国人労働者だ。男性労働者が多いため住民の4分の3が男性だ。面積は1万4千平方㎞で日本の秋田県ぐらいだ。

  エネルギー資源が豊富でLNGの輸出量は世界で一番多い。日本も、発電用として多量に輸入している。かっては「世界一退屈な都市」と言われていた首都ドーハにも、様々な娯楽施設が建設され、賑わいを見せている。


月曜日, 9月 06, 2021

パラリンピック終わる

 

東京2020パラリンピックは昨夜無事終わった。コロナ禍でほとんどの競技が無観客で行われたがすべての競技は大成功だった。そしてパラスポーツを世の中に認識させる効果も大きかったと思う。

 僕も先日書いたように、パラスポーツについては無知だったが、障害を抱えながらも、スポーツ競技において、こんなにも活躍ができるのかと驚いている。

 最終日の昨日は、マラソンと車椅子バスケットボールを観た。マラソンは42.195Kmを走るのだが、障害によってそれぞれの方法で競う。視力に障害のある選手は伴走者との絆で走る。今回は女子が金メダルを獲得した。

 一年間延期して、無事に開催できたオリンピック・パラリンピックだったが、何事もなく終了できたのは、日本にとって大変良かったことだと思う。菅総理が総裁選に出馬しないことが大きな話題になっているが、その理由がコロナ対策に集中すると言っている。しかし、オリンピック・パラリンピックという世紀の大事業を成し遂げたことも、理由の一つではなかろうか。

金曜日, 9月 03, 2021

アフガニスタン情勢(その四)

 

「アメリカ史上最も長い戦争」と呼ばれた軍事作戦に幕が降りた。この20年の間、アメリカ歴代4つの政権は何を目的で戦ってきたのだろうか。

 アメリカの中枢を襲った同時多発テロ事件をアルカイダの犯行と断定した当時のブッシュ政権は、タリバンがアフガニスタンにアルカイダを匿っているとして兵力を展開した。

 アメリカ本土への脅威を取り除くとした当初の目標は一応達成したが、軍や警察の育成、民主的な国づくり等の支援が多岐にわたり、駐留が長引く原因となった。

 これまでに、アメリカがアフガニスタン政府軍に供与した大量の武器の多くがタリバンの手に渡っている。アメリカ兵士2400人以上の人命と、莫大な資金を投じ、民主的な国つくりへの努力は水泡に帰した。タリバンは壊滅どころか再び権力を把握した。アフガニスタンの今後は如何に。

木曜日, 9月 02, 2021

P2G

 

  「P2G」は太陽光などの再生可能エネルギーの電力を水素に変換して貯蔵する技術のことだ。太陽光発電などは天気によって発電量が左右される。余った場合、蓄電池で長期間ためておくことは難しい。

    新しく開発が進められているのは、発電した電力で水を電気分解し、水素に変換し、貯めておく。逆に再生エネルギーの発電量が足りないときは貯めておいた水素で発電する。

 東京電力と東レ、山梨県などはこの技術の開発を加速するための新たな協議会の設立をした。今後5年間で実証実験を行うようだ。

   そして、ボイラーなどの化石燃料の利用を水素に置きかえて二酸化炭素の排出を抑えることをも目指す。この技術を確立し、将来は海外への展開も図りたいとしている。 

水曜日, 9月 01, 2021

デジタル庁発足

 

行政事務の迅速な遂行を図ることを目的としてデジタル庁が内閣に設置された。これは菅内閣の看板政策でもあり、検討開始から設置までの期間は、国家組織としては異例の早さである。

 デジタル庁の初代長官には平井卓也デジタル担当相が、事務方トップのデジタル監には、民間から一橋大学教授の石黒洋子氏が採用された。職員は民間から採用した約200人を含め、総勢600人規模で始動する。

 これまで各省庁や自治体がバラバラに構築してきたシステムを統一し、コスト削減と連帯強化を図る。各府省に対する司令塔として、予算を含めた企画立案と管理に強い権限・監督を含めた総合調整の役割を与える。

 マイナンバーの所管は、総務省や内閣府からデジタル庁に移管、2022年度末には、ほぼ全国民にマイナンバーカードが行きわたることを目指すとしている。