Amazonで添付写真の本を買った。著者は1923年(大正12年)生まれ、93歳で現役の直木賞作家の佐藤愛子だ。異母兄にサトウハチローがいる。これまで直木賞はじめ数々の賞をもらっている。今年4月には旭日小綬章を受けた。
この本は、小学館の「女性セブン」に連載されたエッセイ集を集めたものだが、大ベストセラーになっている。読者からは色んな感想が寄せられていて、NHKのラジオ深夜便のインタビュー番組でお声を聞いた。
93歳とは思えない声と受け答えにびっくりした。これまで彼女のことは知らなかったが、「90歳。何がめでたい」いう本が話題になっていることは聞いていた。気になってこの本をAmazonに発注したら数日で届いた。
一通り呼んだが、何かと教えられることが多かった。最後の章で「おしまいの言葉」なるものが書かれてある。88歳で最後の長編小説『晩鐘』を書きあげて、これからはのんびりしようと考えていたが、愈々「のんびり」の生活に入ってみると気が抜けたようで楽しくないのだ。そんな時のエッセイ依頼だった。タイトルの『90歳。何がめでたい』はその時に閃いたもので、ヤケクソが籠っていると書かれてあった。