インターネットで注文した物品は注文先が遠隔地であっても翌日届くことが多い。物流の素晴らしさをいつも感心している。現在、日本経済は急激なスピードで立ち直りつつあるのだが、その影響が物流業界に出てきて、トラックの運転手が集まらないのだそうだ。
トラック運転手の賃金水準は、全産業平均の約8割で、労働時間が2割増しだ。これまでの停滞20年間は人手が確保できていた。しかし、経済が良くなって、トラック運転手は、より条件の良い職場へシフトし始めたと言うのだ。
日本の物流システムは、世界最高水準で消費者にとっては有難い存在だが、こうしたシステムが運営できたのはトラック運転手が容易に確保できたからだ。しかし、運転手がいなくなれば前提条件が崩れる。
物流業界は運転手の労働の軽減を図る為に、積み下ろし用リフトを導入したりしているが、こうした対応には限界がある。業界では、JR貨物輸送や船舶輸送も検討している様だが問題も多い。結局、トラック運転手の待遇を改善して魅力ある職場にしなければならないのだが、そうしたコストは輸送費に跳ね返る、これ等は消費者が負担することになるので難しい問題だ。