最近、スマートフォンを操作しながら自転車に乗っている人を見かけることがある。殆ど前を見ていないようだ。雨の日に傘を持って片手運転するのも危ない。
自転車事故については、歩行者との間での事故数がここ15年間で3倍以上に増えている。高齢化が進む中で、自転車をよけきれず接触して転倒する年寄りが増えているからだ。自転車の死傷事故の6割以上で法令違反があったそうだ。
ルールをしっかり理解してもらうことで事故を減らす目的から、罰則を科す新たな制度が始まった。自転車で信号無視などの危険行為を繰り返した人に安全講習を義務付ける。これは14歳以上であれば子供でも対象になる。講習は3時間で、受講料は5700円程度。受講しないと5万円以下の罰金が科せられる。
自転車は法律上車の仲間で、もともと車道を左側通行することになっている。高度成長時代の昭和45年に、歩道を走ることを認める法改正が行われた。その後、車の事故が減った代わりに自転車と歩行者の事故が増えた為、平成19年の法改正で、歩道を走ることが出来る条件が絞られている。