かくれ里

木曜日, 2月 28, 2013

家電量販店の苦悩

米アマゾン・ドット・コムの2012年12月期の、日本での売上高が7300億円だったとわかった。楽天を抜いて、
国内最大のネット通販企業であることが確認された。
 
アマゾンは、あらゆる商品をネットで売っているが、送料の無料化と配達の速さで支持されているようだ。販売価格も市場の価格を自動で定期的にチェックする仕組みになっているそうだ。家電大手メーカーが調べた、ある家電商品の販売価格の推移は、メーカー納入価格を下回っている。赤字販売が半年以上も続いていると言う。
 
アマゾンは、一部商品で赤字を出しても、価格競争のほとんどない書籍などで吸収出来る可能性がある。ヤマダ電機の山田昇会長は、「我々は取引上厳しい監視の目にさらされているがアマゾンは違う。これで公正な競争と言えるのか」とぼやいている。
 
公正取引委員会は、「継続的に仕入れ値を下回って販売するのは不当廉売の対象になるが、ネット販売の場合、低価格販売が他の事業者にどれほどの影響を与えたか算定しづらい為、公正な取引を阻害しているとは言いにくい。」と言っている。いずれにしても世の中は大きく変わった。

水曜日, 2月 27, 2013

燃料電池自動車


究極のエコカーといわれている「燃料電池自動車」に関する展示会が始まった。日本の大手自動車メーカーは再来年の販売を予定しているようだ。
 
水素と酸素の化学反応で発電した電気でモーターを回して走る燃料電池車は、水素を一回補給すると500km以上走れて、排気ガスを出さないので次世代のエコカーとして期待されている。
 
燃料電池車のエネルギー効率は、ガソリン車に比べて2倍程度と高い。内燃機関の車より静かで、車内の快適さはもちろんのこと、都市の騒音対策にも貢献できる。
 
燃料電池自動車には、水素ステーションから直接水素を供給する方式と、水素以外の燃料から水素を製造する方式の物があるが、直接水素式の方が理想的と考えられている。問題は、自動車の値段と水素ステーションのインフラ設備が必要なことだ。

火曜日, 2月 26, 2013

インターネットによる選挙運動


日本ではインターネットを用いた選挙運動は原則禁止されているが、近年のインターネットの急速な普及により、これを解禁してはどうかという議論が活発化している。
 
公職選挙法では、投票依頼にわたる行為は選挙運動とみなされている。選挙運動の方法は、印刷物等の文書図面によるものと、演説等の言論によるものとされている。インターネットによるホームページや電子メールはディスプレイに表示される文書図面に当たるのではないかと言われている。

 法の条文では、電光表示やスライドや、その他の方法による映写等の類を掲示することは禁止されている。コンピューターなどのディスプレイに表示される画面はこれにあたるようだ。

しかし、インターネットには利点も多い。選挙運動において内容の充実したわかりやすいコンテンツを作成することが出来る。速報性もメリットだ。しかも安価である。有権者は政党や候補者について判断がしやすくなる。若干の問題点もあるが、解禁してもいいのではないだろうか。

月曜日, 2月 25, 2013

簡易課税制度


個人事業者の確定申告のシーズンである。開業以来青色申告で税務申告しているが、平成24年度の決算は最悪だ。昨日の日曜日に一応書き上げたが恥ずかしい限りの数字だった。
 
それでも、消費税額はそれなりの金額になった。 消費税は本来、売上時に預かった消費税額から、仕入れなどで支払った消費税額を差し引きした額を納めることになっている。当店は毎年計算しているが結構ややこしい。
 
以前から、小規模事業者用に簡易課税制度があることは知っていた。簡易課税制度は売上高から消費税を計算するやり方だ。業種によってみなし仕入れ率が決まっていて、課税対象の売り上げにみなし仕入れ率を掛けて税額を算出するやり方だ。
 
この特例が利用できるのは2期前の課税売上高が5000万円以下の事業者が対象だ。しかし、納税額は必ずしも少なくなるとは限らないようだ。そんなわけでこれまで確定申告時に計算していたが、面倒くさくなってきた。次の申告から簡易課税方式にしようかと考えているところである。

日曜日, 2月 24, 2013

日米首脳会談


安倍首相は、米のオバマ大統領との会談を終えて帰国した。会談は上手くいったが、いくつかの宿題も持ち帰ってきたようだ。
 
TPP問題では参加条件として、すべての関税撤廃が前提ではないとの共同声明を発表した。政権公約で、聖域なき関税撤廃では交渉に参加できないとしていたがこれで交渉参加の環境が整ったようだ。
 
普天間飛行場の移設問題については、日米合意に沿って早期に進めることを確認した。しかし、そう簡単にはいかない問題だろう。沖縄は復帰後も日本の米軍基地の大分部を負担し続けているのだ。
 
 尖閣諸島をめぐる国益の違いも問題だ。米国は日中の軍事衝突を恐れている。訪米中、安倍首相は、尖閣問題には米側の懸念を打ち消す努力をしていたようだ。今後は政府としての統一見解をまとめて国会で論議することが必要だ。

土曜日, 2月 23, 2013

後発医薬品


全額公費で賄われている生活保護者への昨年度の医療費は、1兆6000億円で保護費全体の半分近く占めている。その内、薬代は2400億円余りかかっている。厚生労働省はこの額を減らすため4月から原則として後発医薬品(ジェネリック)を使うように決めた。
 
後発医薬品とは、特許が切れた医薬品を他の製薬会社が製造供給する医薬品のことで、効能や効果は同じだが、価格が2割から8割ぐらい安くて、医療費の負担を軽くするために使われるようになった様だ。
 
新薬の開発には巨額の費用と時間がかかる。開発会社は製造方法などの特許を取得して20年間は存続する。特許の存続期間が満了すると、後発企業は同じ成分を有する医薬品の製造販売が出来るようになる。
 
それでも、外国に比べてわが国の後発医薬品の利用率は低いらしい。日本は健康保険制度が整っていて、アメリカなどと比べると自己負担額が少ないからだろう。それに安全性についての心配も皆無ではないからだ。日本人の国民性もあるが、今後は普及していくだろう。

金曜日, 2月 22, 2013

アブラナ科の野菜


日常、食卓に上がる野菜は、アブラナ科の物がほとんどだ。代表的な物には、キャベツ、白菜、小松菜、菜の花、ブロッコリー等がある。大根,蕪などの根菜類もアブラナ科だ。
 
この季節は、菜の花が食卓を賑わす。一般的にはゴマ和えなどにすることが多いが、塩漬けしたお漬物もおいしい。菜の花が店頭に並んでいる期間に、5~6回ぐらいは食卓に上がる。
 
アブラナ科の野菜には身体に良さそうな物質がたくさん含まれているようだ。カリューム、ビタミンC・U等を多く含み、辛み成分が殺菌作用や、抗がん、老化防止、生活習慣病予防に効果が認められると言われている。
 
 アブラナ科の野菜の多くは地中海沿岸や中央アジアが原産と言われているが、日本には、中国を経由して伝わったものが殆どのようだ。我が家では白菜をよく食べるが、白菜の栽培が盛んになったのは意外に新しく、昭和初期からと言われている。

木曜日, 2月 21, 2013

無花粉杉


これからの季節、花粉症で悩んでおられる方が多い。その原因の代表格と言える杉だが、花粉を全く作らない新種の杉の開発が富山県で進んでいる。
 
20年前に富山県で突然変異の無花粉杉が発見された。その遺伝子を調べ、接ぎ木や交配を重ねて、20年がかりで完全な無花粉杉を種から栽培できるようになった。
 
富山県はこの杉を「立山 森の輝き」と名付けて、全国に広めようとしている。21日、手始めに東京で植樹式が行われ、富山県知事などが出席して多くの報道陣の前でPRした。
 
今年のスギ花粉の飛散量は去年の5倍以上と予想されている。僕は、花粉症には関係がないが、花粉症で悩んでいる方には朗報だ。

水曜日, 2月 20, 2013

排他的経済水域


海洋は、自由航行の認められた公海と、沿岸国の主権が及ぶ領海が定められている。領海は国によって様々な距離が主張されていたが、国連海洋法条約が出来て、領海は12海里と定められた。それからさらに12海里沖までが接続水域と決められている。
 
国連海洋法条約では、自国の沿岸から200海里(約370km)を排他的経済水域として決められている。この範囲内の水産資源の管理や鉱物資源などの採取の権利がある。
 
最近の報道で、南鳥島の排他的経済水域の海底に、希少金属のレアメタルの存在が確認されて調査に乗り出したと報じていた。水深5000mの泥の中に多量に存在している様で、泥を採取して採算が取れるかどうか調べているそうだ。
 
  もしこれが実現すれば、日本の年間必要量の230年分のレアメタルが確保できると言うが、そんなにうまくいくのだろうか。注目していよう。

火曜日, 2月 19, 2013

流通革命50年


今から50年前に「流通革命」と言う本が出版された。この書物は流通業にとって革命的な発想であり、当時は小売業も問屋業も商社までもそんなことはないと言っていた。しかし、日本の流通業は、ほぼこの本の指摘通り、いやそれ以上のスピードで変化し、日本社会に大きな影響を与えた。
 
 僕はこの本のことは最近知ったのだが、この本が出版されたのは昭和37年11月で、著者は東大助教授の林周二氏。当時は異端児として嫌われていたらしい。だが、彼の眼は未来を正しく予測していたようだ。

昭和37年と言えば、僕が電気店に就職して間もなくのころで、就職先の商売は大繁盛していた。12月などは殆ど休日なしで仕事をしていた。大晦日は除夜の鐘が鳴ってもお得意先にお邪魔していたこともあった。
 
その後、各地に大型店が出店し、近所にコンビニチェーン店が出来て、従来型の小売り業のシェアーがどんどん寡占されていった。50年前に林周二氏が指摘したことが現実になったのだ。

日曜日, 2月 17, 2013

梅田北ヤード


大阪駅北側、梅田貨物駅付近のコンテナヤードの総面積は凡そ24haあって一等地である。その3割ほどが先行開発地域としてすでに工事が始まっている。2001年にはヨドバシカメラがオープンしている。
 
先行開発地域には、38階建てのビル2棟が今春竣工の予定だ。用途はオフィスと店舗が入る。南館の低層階には270店ほどの専門店街が出来る予定で、テナントには紀伊国屋書店や大手ブランドの雑貨店、飲食店、食品販売店が多数入居する予定だ。
 
北館の低層階には、知的創造拠点「ナレッジ・キヤピタル」が開設される予定だ。企業や研究者が集まる拠点として7フロアーのオフィスが設けられるそうだ。
 
  先日、組合行事の下見で、新梅田シティー・スカイビルの地上173mの空中庭園展望台から、視界360°の大パノラマで大阪の町を見てきた。高層ビルが林立していて大阪の町のでっかさが実感できた。眼下の梅田北ヤードはこれから活動を始めるのだ。

金曜日, 2月 15, 2013

自転車の安全運転


健康志向や環境への配慮などから、自転車への注目が高まっているが、利用者のマナーの悪さが問題になっている。自動車の運転同様に自転車運転にもルールがあるのだ。
 
自転車に乗る時の基本のルールとして、『自転車安全利用五則』が決められている。①自転車は原則として車道を走るが、例外的に歩道も認める。②車道は左側を走行する。③歩道は歩行者優先。④飲酒運転、二人乗り、夜間のライト点灯、信号の順守などの安全ルールを守る。⑤子供はヘルメットを着用のこと。
 
ルールに違反した場合には懲役または罰金の罰則規定が定められている。例外として歩道走行を認められているのは、子供や高齢者、身体障碍者、安全確保の為歩道を通行することがやむを得ないと認められるときとなっている。
 
二人乗りは原則ダメだが、運転者が16歳以上で6歳未満の者を幼児用座席に乗せている場合と、幼児二人同乗用自転車の幼児座席に6歳未満の者を二人乗せている場合は認められる。なんだかややこしいが、何はさておき、自転車も安全運転を心がけたいものだ。

木曜日, 2月 14, 2013

バレンタインデー


僕にはほとんど関係がないことだが、今日214日はバレンタインデーだそうだ。一般的に女性から男性へ、チョコレートを添えて愛の告白をする日とされている。
 
元々はキリスト教の行事で、慈善家のバレンタイン司教が、子供たちにお菓子のプレゼントと愛の言葉を書いた手紙を渡していた。又、この頃のローマで禁止されていた結婚に対し、これを望む恋人たちの手引きをしていた。
 
日本でバレンタインデーの習慣が始まったのは諸説あるが、いずれも菓子メーカーが打ち出した広告的な戦略によるものとされている。 
 
 この季節、菓子業者にとってはクリスマスと並ぶかき入れ時で、中には、12月から2月までの期間で年間売り上げの半分を売る会社もあるようだ。最近ではチョコレートの大量消費を当て込んで、海外の業者も販売合戦に加わっているそうだ。

水曜日, 2月 13, 2013

日銀人事


国会で日銀人事の議論がされている。日銀の正副総裁人事は国会の同意がいるので自民党は参議院での野党協力を模索しているようだ。
 
日銀は日本の中央銀行で、その機能は、①発券業務(日本国の紙幣は日銀だけが発券できる)。②銀行の銀行(日銀は市中銀行から預金を受け入れたり貸し出しをする)。③政府の銀行(政府は日銀に口座を持っていて、政府資金の収支は日銀の口座で行われる)。である。

 貨幣は経済の血液と言える。この循環を円滑に行うために健全な金融システムの維持をするのも、中央銀行としての日銀の重要な役割だ。
 
 現行の日銀法では正副総裁の解任権はない。自民党の中には日銀法の改正を主張するグループもあるが、とりあえず正副総裁の同意人事で国会を通過させることが重要課題だ

月曜日, 2月 11, 2013

大気汚染


中国の大気汚染が深刻化しているそうだ。ここ数日のニュースによると、日本への影響もあるようだ。スギ花粉の飛散のシーズンと重なって影響を受ける人も多いだろう。
 
大気中に漂う物質は非常に細かいそうで、PM2.5と呼ばれている。粒子の大きさは100万分の2.5mで通常のマスクでは防げない。これを大量に吸い込むとぜんそく、肺がんなどの健康被害を引き起こす恐れがあると言われている。
 
PM2.5は、花粉などにくっつきやすいので、花粉症の人は余計に気を付けることが大切だ。悪玉花粉から身を守るのはマスクが一番と言われているが、より効果の髙いマスクが必要だ。
 
 微小粒子に対応したマスクを製造している会社には、大量の注文が入っているそうだ。ここの会社で作っているマスクはPM2.5を殆ど通さないと言う。フル稼働しても追い付かず、従業員の数を増やして対応しているようだ。

土曜日, 2月 09, 2013

袋の味


近頃は加工済みの袋入り食品が多く出回っている。その多くはレトルト食品と言われるもので、機密性のある容器に密封し、加圧、加熱、殺菌を施してある。長期間の保存がきくのが特徴で、袋ごと温めて食べられる物もある。
 
カレーなどがその代表例であるが、値段はかなり開きがある。有名レストランの物などは5百円以上するものもあるが、スーパーなどで売っている百円前後の物でも結構おいしいものもある。
 
又、レトルトパックではないが、半加工品の袋詰めの物もある。八宝菜の具などは白菜やチンゲン菜を加えて調理すると立派なおかずになる。他にも色んな種類があって、下ごしらえの手間が省ける。                 

これらはいずれも主婦の味方ではあるが、こんなものばかり食べていたのでは食費がかさんでしまう。バランスのとれた食生活も出来ないだろう。「袋の味」もたまにはよいが、やはり「おふくろの味」が一番のように思う。

木曜日, 2月 07, 2013

名簿の整理


先日、携帯電話の名簿をタブレットにコピーした記事を書いたが、ここ数日はタブレットで名簿を整理している。僕の手元には、公私合わせて相当な数の住所録が色々な形で存在している。その内実際に稼働しているのはごく一部だ。
 
これらを一元管理出来ないかと試行錯誤していた。これまでは筆まめソフトで管理していた。このソフトは年賀状作成で20年ほど前から使っているが住所録管理もなかなかのものだ。
 
ところが、タブレットで管理するとそれ以上に便利なことを発見した。住所、名前、電話番号、各種メールアドレス、加入団体等、通常の住所録と同じことはもちろん、各種検索が出来て非常に便利だ。
 
家族、親戚、友人、顧客等、グループ分けをしておくと、必要な名簿がすぐ見つかる。顔写真も添付できるので必要に応じて挿入している。フルキーボードでインプットも楽だ。この他にも色んなことが出来そうだ。だが、個人情報を持ち歩くことになるので管理保管には注意を要する。

水曜日, 2月 06, 2013

維新・改革の正体


標題の本を読んだ。著者は44歳で京都大学大学院教授の藤井聡氏。平成2410月描き下ろしの最新本である。内容は、とかく日本人は維新や改革が大好きだ。だが、維新や改革で日本は良くならなかった。平成初期のころからデフレになり経済成長が止まってしまった。
 
この本の副題は、「日本をダメにした真犯人を捜せ」で、筆者は各界の最長老3人から話を伺ってからの内容を書いている。三人とは、国土事務次官を務めた下河辺淳氏(89)と経済企画庁出身の宍戸俊太郎氏(88)と小里貞利氏(82)。小里氏は衆議院議員を9期務め上げた人だ。
 
この本は、自民党の安倍総理が言っていることと大体同じような結論になっている。しかし、本が書かれたのは、年末総選挙の直前である。ということは、国民の多くはこの本に賛同できるのでないだろうか。 
 
 僕はマクロ経済のことは殆どわかっていないが、この本はいくらか勉強になった。それでも一度読んだぐらいではまともに理解できなかった。僕にとってはハードルの高い本である。

火曜日, 2月 05, 2013

技術者の宝庫

 
 アイリスオーヤマが大阪駅前に家電開発拠点を開設するそうだ。目的は、大手家電メーカーや半導体企業がリストラした技術者を求める為と言う。アイリスオーヤマは仙台に本拠を置く会社だが最近注目されている会社だ。
 
設立は1971年4月。資本金1億円で従業員数は2600人程。設立当初はインテリや収納商品を扱っていたが、現在は単価の上がる家電製品を手掛けている。LED照明関連では低価格で主導権をとっているようだ。
 
今後も白物家電などの家電商品をシンプルで低価格な商品を提供していこうとしている。その為には開発に携わる人材が必要だ。そこで大手企業を退職した優秀な技術者がたやすく求められるチャンスだと言っている。
 
 これまで、優秀な人材が海外の企業に流れている。技術の流出も免れなかった。日本国内でリストラされた優秀な人材を吸収できる産業が育つことは良いことだ。アイリスオーヤマの今後を注目しよう。

月曜日, 2月 04, 2013

式年遷宮


今年は伊勢神宮の式年遷宮の年である。20年に一度、社殿を建て替えし、調度品も新調して、ご神体を新宮に遷す行事です。今回が62回目で、7世紀のころから1300年近く続いているのだ。
 
伊勢神宮は、皇祖神『天皇家があがめる神』まつる宮として、すべての神社の中心とされている。内宮には天照大神が、外宮には豊受大神が祀られている。それぞれの宮には、となりに同じ広さの敷地が用意されていて、その場所に新宮を建てる。
 
内宮、外宮の両正宮と14の別宮の遷宮には、大量の材木が必要になる。これらは広大な神宮の森から切り出される。この森は自然のままの状態が保たれている。一切立ち入り禁止の場所だが、NHKが許可を受けて撮影した映像が先日放送されたのを観た。
 
20年ごとに、造営や調度の品を新調するのには、伝統の優れた技術を守り伝えると言う重要な意味がある。式年遷宮は今後も連綿として続くのであろう。

日曜日, 2月 03, 2013

オリンピック


2020年 東京オリンピック招致に向けて、国内挙げて取り組んでいる。今度こそ決まることは間違いないだろうと言われている。前回東京で開催したのが1964年だから56年ぶりになる。
 
しかし、冬季オリンピックは日本で2回開催している。最初が1972年2月3日開幕の札幌オリンピックだ。この大会では、スキージャンプで、笠谷幸生、金野昭次、青地清二の3選手が、金、銀、銅を独占して「日の丸飛行隊」と呼ばれる大活躍をした。トア・エ・モエの「虹と雪のバラード」が流行ったのもこの頃だ。
 
次に、長野県で冬季大会を開催したのが1998年だった。来年の2014年には、ロシアのソチでの開催が決まっている。
 
夏季大会は2016年にブラジルのリオデジャネイロで開かれる。その次には日本で開催できれば盛り上がるのではないだろうか。開催には大きな予算が必要だが、日本が元気になるための費用と思えばよいのではないだろうか。