花のじゅうたんを見てから「心月院」に向かった。この寺は三田藩主だった九鬼家の菩提寺で曹洞宗の寺である。九鬼家の家老職の子孫、白洲次郎と正子夫妻の墓があることでも有名である。
僕はこの寺に来るのは二度目である。昨年夏に家内と二人で来ている。この時は本堂に置いてあった持ち帰り自由の資料を頂いから、白洲夫妻の墓を捜したがわからずに帰ってきた。
今回は是非お墓を見つけてお参りしたいと思って訪れたのだが、意外な展開になった。本堂で資料を見ていた時に、住職の児島正龍さんが現われて寺内を案内してくれることになった。
40数年前、この寺に児島住職が着任したときは荒れ寺だった。阪神淡路大震災の被害にもあったが、現在の寺の状態になった顛末を話してくれた。詳しいことは割愛するがすごい人である。そして素晴らしい字を書かれる。住職の自慢話の感もしたが、いい勉強になった。その後、白洲夫妻の墓に立ち寄って手を合わせてから帰路についた。