米国はカーター政権下の1979年1月に、中華人民共和国と国交を樹立した。これによって台湾の米軍は撤退した。だが、米国は法律を整備して、自由主義陣営である台湾を守れるようにした。沖縄(日本)はそれ以来、米国の台湾防衛政策に貢献してきた。
トランプ政権の重要ポストへの起用が取りざたされている元国連大使のボルトン氏が、台湾に再び米軍基地を設置して、沖縄の戦力の一部を移すべきだとの論文を寄稿したそうだ。ボルトン氏のこの提言が実現すれば、沖縄の基地負担を減らしつつ、南シナ海や尖閣諸島周辺での中国の横暴をけん制することが出来る。
民主党政権時の鳩山元首相が、「最低でも県外移転する」と無責任に語ってから基地問題がおかしくなっているのだが、もしそうなれば、県外どころか国外移転となる。沖縄の市民団体や翁長知事あたりから、ボルトン氏の提言を絶賛する声が聞こえてくるのではないだろうか。
トランプ大統領が誕生してからまだ10日もたっていないが、選挙公約の実行に向けての行動を起こしているようだ。安倍首相は、昨夜のトランプ氏との電話対談で、2月10日にワシントンに於いて首脳会談を行うことが決まったようだ。今後の日米関係も気になるところだ。