かくれ里

月曜日, 7月 30, 2012

安芸の宮島


大河ドラマ「平清盛」を毎週観ている。今回のサブタイトルは「平家納経」。平家一門の繁栄を願い、厳島神社に奉納した経典が作られた背景が描かれていた。絢爛豪華に施された経典は贅を尽くしたもので、当時の工芸を現在に伝えている一級史料である。

厳島神社の社殿は殆どが国宝や重要文化財に指定されている。国宝の平家納経をはじめ、収納されている美術工芸品も多数ある。

厳島神社のある宮島は古代より神の島として信仰の対象になっていた。今から1600年前の推古天皇の御世に、土地の豪族佐伯氏が社殿を創建したのが始まりと伝えられている。平安時代末期に平家の隆盛と共に栄えた。

子供の頃広島に住んでいた僕は、宮島へは何度か行っている。学校の遠足で行ったこともある。記憶が定かではないのだが、親の知り合いの漁師さんに、船外機付のポンポン船で連れて行ってもらったこともあった。あれから何十年になるだろうか、機会があればもう一度訪れてみたい宮島である。

日曜日, 7月 29, 2012

セミの寿命


オリンピックの日本人選手を応援しているかのように、セミの声がやかましく聞こえる。ジィージィーと抑揚のない音は「あぶらゼミ」だろうか。セミにはいろんな種類があって、鳴き方には特徴があるそうたが、殆ど同じように聞こえる。時期によって鳴く種類が違うので聞き分けられるというのだがよく分からない。

セミの一生は7年と聞いたことがある。しかし実際のことは解明されていないそうだ。セミは木の樹皮などに卵を産み、羽化した幼虫は幹を這って地面に潜り、木の根の樹液などを吸いながら成長する。

一定期間が経つと、幼虫は地面から出て木に登り、殻を破って成虫になる。この期間が3年だったり5年だったりするそうでよく分かっていないらしい。

  成虫は子孫を残すために一生懸命鳴いてパートナーを探す。見事、パートナーを見つけたセミは卵を産み一生を終える。セミは死ぬために鳴くと言われるが本当のようだ。成虫の期間は1週間と言われているが3か月ほど生きた例もあるそうだ。

金曜日, 7月 27, 2012

オリンピック始まる


ロンドンオリンピック開会式に先駆けて、男女サッカーの予選が行われ日本チームは 男女ともが勝って幸先の良いスタートをした。昨夜は男子チームが優勝候補のスペインチームに勝った。

女子チームの試合の模様は録画で見たが、男子チームの試合は寝床の中でラジオで聞いた。開会式の模様は明朝にNHKラジオとテレビで実況中継が行われる。再放送はBS1で明日午後2時より行われる。

オリンピック期間中、NHKはBS1で延べ350時間の放送を予定している。オリンピック放送には相当な予算を組んでいる様で、我々の店にも番組表やオリンピック関連の資料を多数送ってくる。

 この際に、BS契約を進めてほしいと言うのが本音のようだ。昨年のデジタル化の後、殆どの家庭がBS放送対応の受信機に買い替えていると思うので、BS放送の受信環境を整えてオリンピックを楽しんでほしいということのようだ。

木曜日, 7月 26, 2012

エアコン節電術


今年も厳しい夏がやって来た。全国的に電力需給がひっ迫し節電の態勢が敷かれている。特に関西電力管内は深刻な状況である。原発再稼働などの議論はあるが、これからの我々の生活を見直すという意味からでも節電は避けては通れないことだろう。

発電施設の電力供給能力は、日中も夜間も同じだが、需要は日中の方が大きい。今よく言われているのがピーク時の電力を減らす「ピークシフト」と言う考え方だ。しかし、夏場の日中ではエアコンの使用は避けられない。

最近のエアコンの技術進化は目覚ましい。省エネ性能は飛躍的に向上した。様々なセンサーを搭載して最適な運転をするものもある。廉価な機種でも相当な節電効果がある。エアコンは立ち上がりの時の消費電力量が大きい。節電の為にと、こまめにオンオフをするのは逆効果である。

エアコンの節電をしたい場合、設定温度を高めにすることだ。設定温度を1度上げると消費電力量を10%減らせると言われている。又、扇風機やサーキュレーターを上手に併用することで体感温度は2度ほど下がる。

水曜日, 7月 25, 2012

デフレスパイラル


日本の経済はデフレ的悪循環に陥っている。物価が下がっても需要の上昇が見られず、景気が良くならずさらにデフレを進行させている。この状態をデフレスパイラルと言う。

デフレによる物価の下降で企業収益が悪化し、人員や賃金が削減されて失業者が増加する。企業も投資をしなくなり、消費者もお金を使わなくなる。物はますます売れなくなる。

だが、デフレはデメリットばかりではない。物価が下がっているということはオカネの価値は高まっている。普段オカネと呼んでいる「日本銀行券」も金融商品の一つだ。それが値上がりしていると考えればお金の使い方も変わってくるのではないだろうか。

  インフレ下ではお金の価値がどんどん下がったので借金をして商売をした方が儲かった。しかし、デフレ下では借金をしない方が良い。これから先を予測するのは難しいが、デフレスパイラルはもう少し続くのではないだろうか。

火曜日, 7月 24, 2012

リュックサック


登山用のリュックサックは数個もっているが、もう本格的な登山は無理のようだ。最近は近郊の軽登山や里山歩きが多くなった。そんな折にはナップザックのようなものを使っているがあまり気に入らない。

軽くて使い易いザックがほしいなと考えていたが、先日、雑誌の広告で良さそうなのを見つけた。インターネットで検索すると、石川県羽咋市に住む林郁範さんの工房で作られたものと分かった。林郁範さんのザックはお洒落で使い易さに優れているのは知っていた。

林さんのリュックサックは帆布と牛革を組み合わせた作品が多いが、帆布部分をナイロンに変えて500g以下に軽量化している。値段も15,000円程でお手頃だったので早速注文しておいたら今日届いた。

山を熟知した林さんの作だけに、使い勝手は良さそうだ。添付写真の(1)は肩ストラップにスポンジが使われていて長時間背負っても楽なようだ。(2)は取り外しできる携帯電話ホルダー。(3)はマグネットで開くフラップの下には紐で絞られた口が大きく開き、物の出し入れが容易にできる。

月曜日, 7月 23, 2012

オスプレイ


沖縄配備に向けて米軍岩国基地に上陸したV-22(オスプレイ)は、飛行機とヘリコプターを合体したような形をしている。米国が数十年の間に、何度もの挫折を繰り返しつつ開発を進めてきた軍用機である。

愛称のオスプレイは、猛禽類のタカの一種の「ミサゴ」のことである。1機の価格は6000万米ドル以上。すでに数百機が製造されているそうだ。沖縄の普天間基地に配備を計画しているのは12機だ。

垂直離着陸の出来るこの航空機は、かなり複雑な機能を有していて操縦も難しいらしい。開発途上でも何回も死亡事故を起こしているが、今年になってからも2度の墜落事故を起こしている。そんなわけで配備反対の声も大きい。

  しかし、米国もわが国も配備を取りやめる積りはないようだ。非常に難しい問題だと思うが、戦争の抑止力の為には止むを得ないことなのだろう。

日曜日, 7月 22, 2012

大相撲


大相撲7月場所が終わった。相変わらず外国勢力士の活躍が目立ったが、今場所は満員御礼が続いて活況のある場所だった。

これまで全勝同士の横綱大関戦はなかったとのことだ。今日の結びは注目の一番で、僕もテレビ画面にくぎ付けになった。結果は大関日馬富士が優勝して締めくくった。

相撲協会は不祥事等があって、一時はどうなることかと思っていたが、国技としての大相撲は復活したようだ。外国人力士が増えているが、いずれの力士も日本人になりきって土俵に上がっている様だ。

外国人力士たちも、親元を離れ大変な覚悟でやってきているのだろう。大相撲の興業は、1年6場所で90日、地方巡業などもある。国技として大相撲を発展さすためには、外国人力士も是としなくてはならないのだろうか。

土曜日, 7月 21, 2012

脱原発デモ


首相官邸前で行われている原発再稼働反対のデモは、収束の兆しがない。それどころか、20日には鳩山由紀夫民主党元党首が激励の演説をしている。

  鳩山氏は、デモに参加した理由について、「政治家として民主主義の新しいうねりを肌で感じる必要がある」と言っているが、どこかピントが外れているような気がする。党内からも、「党の元代表元首相の参加はいかがなものか」と冷めた声が聞かれる。

このデモに参加している人たちは若い人も多い。これらの人たちは、原発について真剣に勉強しているのだろうか。歴史を学び、3.11以降も原発は必要だということを学ぶべきだと思う。

これらの人たちは、「集まって歩くだけでいい」とか言って、ロマンチックな話だが、そんな開き直りをしている場合ではないのだ。しかも、本気で脱原発を訴える人はごく一部で、そうではない人が大部分だと思う。この運動はいずれ尻すぼみするだろう。

金曜日, 7月 20, 2012

尖閣諸島問題


沖縄県にある尖閣諸島は、明治政府が他国の支配が及んでいないことを確認の上1895年に日本国の領土に編入することを閣議決定している。沖縄の日本復帰後も「我が国固有の領土であり、尖閣諸島をめぐる領土問題は存在しない」と言う立場を貫いている。

ところが、1970年頃に海底資源が確認されると、台湾と中国が領有権を主張し始め、反日活動家の抗議船や中国漁船による領海侵犯が頻発している。

尖閣諸島は私有地だが、東京都の石原知事は都有地化を訴えた。石原知事が世論を喚起したことは評価されるが、しかし、世論には国有化すべきとの意見もある。今後の尖閣諸島の管理方法では、実効支配を強めるべきとの意見が圧倒的に多い。

  竹島問題。北方領土問題などもあって、今後は、民主党だ、自民党だと言わずに、日本政府は領土問題に覚悟をもって臨むべきでしょう。

火曜日, 7月 17, 2012

日本の底力

丸紅本社




 家電大手各社や、半導体関連企業の苦境を報じる新聞や雑誌などの記事を見て、日本の企業はすべての業種で競争力を失っているような錯覚に陥ってしまう。

しかし、家電、半導体以外の多くの日本企業は頑張っている。少子高齢化による国内市場の縮小や、超円高の逆境の中でも積極的に世界に打って出ています。

超円高を逆手にとって、日本企業は国境を越えたM&A(合併と買収)を積極的に行っている。総合商社の「丸紅」は、米国の穀物メジャーの「ガビロン」を2880億円で買収し、穀物貿易額は世界で2位グループになるようだ。

又、「電通」もイギリス広告大手の「イージスグループ」を買収するとの発表があった。買収額は約4000億円で今年最大になる。このように頑張っている企業も沢山あって、日本の企業すべてが苦境に陥っているわけではないのだ。

月曜日, 7月 16, 2012

海の森づくり


今日は『海の日』「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」を趣旨として国民の祝日に制定された。近年、海が砂漠化する「磯焼け」が問題になっている。海の生き物の生育環境が悪くなって、漁業関係者に深刻な打撃を与えている。

本来、陸地の養分は川を通じて海に行き、そこで植物プランクトンが繁殖し、海の生態系を育む。ところが、河川の護岸工事や生活用水の流入などにより、陸地の養分が汚れて海の環境に影響を与えているのだ。

磯焼けの原因には、水質汚染説の他にも地球温暖化説、森林伐採説等、あるが、森に起源をもつ鉄分の不足が、磯焼けの一因であることもわかって来たそうだ。

新日鉄は、製鉄プロセスの副産物である鉄鋼フラグと腐葉土を活用した「鉄分供給ユニット」を開発し、海の森づくり関係者に提供して、磯焼けの回復に取り組んでいるが、効果は抜群のようだ

土曜日, 7月 14, 2012

家電量販店の再編


我々地域家電店の業績は低迷したままだが、家電量販店はそれ以上に深刻のようだ。今朝のニュースでヤマダ電機がベスト電器を買収すると知った。先日にはビックカメラがコジマを買収している。

今後、家電量販店業界は大手数社に再編されることになるだろう。現在、ヤマダ、エディオン、ケーズ、ヨドバシカメラ、ビックカメラの5大グループに再編されているが、次の段階としては、大手の勝ち組同志、異業種との再編も考えられる。

大編成を引き起こす原因の一つには、ネット通販も脅威のようだ。量販店はショーウインドー化するだろう。量販店で商品を見てネットで購入する消費者が増えつつあるようだ。

  地域の家電店は、経営者の高齢化と後継者不在の状況で、今後の成長は望めないだろう。大手は大手でいろいろと苦労も多いようだ。今後の状況を見守りたいと思う。

金曜日, 7月 13, 2012

オリンピック


30回オリンピック競技会 ロンドン大会が727日から始まる。競技数は26競技302種目。参加者数は200の国と地域から10,500人の選手が予定されている。ちなみに、日本代表団は500人余りになる模様だ。

ロンドンでのオリンピック開催は史上最多の3回目だ。競技会場は殆どがロンドン市内に集中しているが、サッカーは、ロンドンほか 5か所で行われるそうだ。

オリンピックは夏季と冬季に大会がある。夏季オリンピックの第一回目は1896年にギリシャのアテネで開催された。冬季オリンピックは1924年から開催している。1994年からは西暦が4で割り切れる年に夏季オリンピックを開催し、2年おきに夏季と冬季を交互開催するようになった。

  日本では、夏季大会を1964年に東京で開催したが、2020年に再度開催すべく立候補しているが果たしてどうなるだろうか。景気を盛り上げるためにも是非、決まってほしいと思う。

月曜日, 7月 09, 2012

念願達成


 朝6時、阪神高速玉出ランプから出発する。絶好の行楽日和だ。一週間延期してよかったと思ったが、目的地が近づくにつれて空模様が怪しくなってきた。9時前に佐々里峠到着。全員雨支度をして出発する。

今日のメンバーは、Oさんの一家3人の参加があって総勢14名。コースは佐々里峠から小野村割岳までを往復する。ガイドブックによるとコースタイムは7時間ほどかかる。ところが最初の分岐点で道を間違えて1時間程ロスをしてしまった。

10時ごろには雨も止んだ。霧に覆われて幻想的な尾根道を一路目的先目指してひたすら歩く。13時過ぎに目的地に到着した。念願の小野村割岳に来ることが出来たのだ。ここで、コーヒータイムの後、記念撮影をしてから、今来た同じ道を歩き出す。

 今日のコースの高低差はそんなにないが距離は相当あった。本日最高齢者のSさんは、先頭グループと一緒にどんどんすすまれるが、僕は着いて行くのがやっとだった。体力がかなり落ちたようだ。それでも念願がかなって満足している。

金曜日, 7月 06, 2012

宇宙の謎解明


宇宙の成り立ちについて、国際的な研究がされている様だ。半世紀ほど前に存在が予言されながら見つかっていなかった「ビックス粒子」とみられる素粒子を発見したと話題になっている。

14年の歳月と5000億円を投じて作られた、スイスにある実験装置によって発見された。この装置は、地下100mに約27㎞の環状トンネルを掘って、真空パイプを設置し、パイプ内で陽子を走らせ正面衝突させて、飛び散った粒子の観察中に発見したそうだ。

世界中の科学者が研究チームを作って、これらのデーターを分析して、宇宙の誕生直後にできた未知の素粒子の発見を目指し、宇宙誕生の謎の解明を目指している。

 僕は、子供のころから宇宙には関心があった。プラネタリュームなども機会があれば必ず見に行っていた。しかし、宇宙のことはスケールが大きすぎて、殆どのことは知らない。

水曜日, 7月 04, 2012

再生可能エネルギー買い取り制度


オール電化の家庭には料金割引が適用されているのだが、経済産業省の電気料金審査専門委員会がこれの廃止を要請したそうだ。「ガスよりお得ですよ」と、オール電化を薦めてきた我々にはショッキングなニュースだ。

昨日このブログに、「再生可能エネルギーの買取り価格を電気料金に転嫁するのは腑に落ちない」と書いたが、国のやることはどう考えてもおかしい。

経財産業省は、再生可能エネルギー買取りを今年度中に認定するのは250万キロワットになると試算している。これは原発2基分に相当する。この制度は全量買い取りの為、参入する企業には大きなメリットがあるのだろう。

しかし、太陽光や風力、地熱、バイオマスなどはあまり効率の良い発電ではない。ドイツではこの制度を導入して失敗している。オール電化の料金割引を廃止にしてまで再生可能エネルギーに重点を置くのはどうかと思う。ドイツの二の前にならなければよいのだが。


火曜日, 7月 03, 2012

縮原発


大飯原発の再稼働が始まった。脱原発の世論もあるが、国は、原発を縮小させる「縮原発」の方向で動き出している。これまで国の方針だった原発比率を35%まで引き上げる案はエネルギーミックス(電源構成)の選択肢から除外されることになった。

この除外によって、原発に関する国の研究開発予算も削られることになって、これらの予算分を何に配分されるかが注目されているが、再生可能エネルギー関連などへのシフトが進む可能性が高い。

7月1日から、太陽光発電などの再生可能エネルギーで発電された電力を、電力会社が買い取る義務が法制化されたが、買い取り料金の負担分が国民に転嫁されるらしい。何か腑に落ちないものを感じるのは僕だけたろうか。

つまるところ、国民は、エネルギーに対してこれまで以上に関心を示す必要が生じてきたようだ。これからの時代を生きていくすべを根本的に考える世の中になった。過去を振り返ってみて無駄なことを是正する知恵も必要だろう。