かくれ里

日曜日, 11月 30, 2014

通勤ラジオ


昭和30年頃のラジオと言えば、木製キャビネットの5球スーパーヘテロダインだった。しばらくしてプラスチック製のものも現われた。この頃の携帯用のラジオは真空管式で、フィラメント用のA電池(単一乾電池数個)67.5VのB電池が搭載されていたから形状も大きくかなり重たかった。
 
やがて、トランジスタ―の出現により、小型軽量化が図られ、値段も安くなった。さらにIC化によって1チップでラジオが出来る様になって性能も向上していった。我が家には、ラジオと名のつくものが相当数ある。しかし、現在使っているのは枕元の1台だけだ。
 
携帯ラジオは、デジタル化によって操作も楽になった。パナソニックやソニーからは通勤ラジオと銘打った超小型で高性能のものも売り出されたが、値段は通常のポータブル型より高い。だが、サラリーマンなどには人気があった。
 
この種のラジオは、これまでお客さんに販売したことがあっても自分では使ったことがなかった。しかし、通勤ラジオが急に欲しくなった。早速パナソニック製の商品を取り寄せた。実際に使ってみると、小さい割には音質も感度もいい。使い勝手も気に入った。防災用のラジオとしても使える。枕元のラジオと交換することにした。

土曜日, 11月 29, 2014

新興国での自動車販売



最近になって新興国市場での自動車販売に急ブレーキがかかっているらしい。中国では日を追って伸び率が低下しておりこのままいけばマイナスになるかも知れない。
 
中国以外の新興国ではさらに深刻で、インドもブラジルもロシアも対前年比販売台数は落ち込んでいる。世界全体では14年度2%の成長が見込まれているが実際に売れているのは性能の良い車だけで、新興国が開発した、安いが性能の悪い車はさっぱり売れなくなった。
 
今、自動車が売れているのはアメリカだけだ。世界最大の自動車市場中国で自動車が売れなくなっているのは、不動産バブルによって、不動産価格の上昇で舞い上がっていた階層がすっかり元気をなくしたからだ。     

しかし、新興国での自動車販売の不振は、世界の環境問題から見ると好ましい傾向だ。現在中国の各都市は自動車の排気ガスで、ぜんそく等の健康問題が深刻化している。この問題はインドでも同じだ。新興国の自動車販売の不振。それも排気ガスをばらまく低価格車の販売にストップがかかることは喜ばしい。まもなくトヨタが燃料電池車の販売を始める。近い将来、この種の自動車の時代になるのだろうか。

金曜日, 11月 28, 2014

燃料電池自動車



トヨタは12月15日から新型燃料電池自動車「MIRAI」の販売を開始する。今朝のニュースでは神戸市がこの車を公用車に導入する予定だと報道していた。
 
燃料電池自動車とは、水素と酸素を化学反応させて電気を作る「燃料電池」を搭載し、モーターで走る車だ。燃料である水素は環境にやさしく様々な原料から作ることが出来る。
 
メリットは、環境にやさしい発電方法と同時に発電効率が良いと言うことだ。燃料電池車のもう一つの大きな特徴が騒音を発生させないと言う点である。
 
だが、燃料電池車にはデメリットも多い。初期投資によるコストがかかる為、価格は割高になる。国や自治体からの補助もあるが、一般消費者が簡単に手を出せる金額ではない。他にも水素供給ステーション設備の事や燃料電池の寿命のことなど今後の課題も大きい。

木曜日, 11月 27, 2014

當麻寺 西南院の紅葉


今週のNHKテレビの朝のニュースでは、関西各地の紅葉の様子を実況中継している。昨日は京都の園光寺だった。今日は当麻寺 西南院の樹齢300年を超える3本のもみじと水琴窟が紹介されていた。
 
西南院には今年10月12日に訪れている。いつものメンバーで二上山に登り、帰路、水琴窟の音色を聴く目的で、西南院に立ち寄った次第。
 
西南院は當麻寺が出来た時、裏鬼門の守り寺院として創建されたのが始まりで、弘法大師が「いろは歌」を想念された時より真言宗ととなったと縁起に書かれている。
 
又、この寺は、「関西花の寺第21番霊場」として、しゃくなげやボタンで有名だ。4月~5月頃には沢山の観光客で賑わう。

水曜日, 11月 26, 2014

加茂の浄瑠璃寺



加茂の浄瑠璃寺へは毎年のように行っている。昨年は紅葉の頃に二度行ったが、紅葉のきれいな時期を逸している。今年は春のハクモクレンの咲くころに訪れたが、秋には行くチャンスがなかった。
 
浄瑠璃寺門前の「あ志び乃店」オーナー「あしび」さんの、ツイッターに、今朝の浄瑠璃寺の美しく色づいた紅葉の画像がアップされていた。今年は何処の紅葉もきれいなようだ。朝のテレビニュースでも京都左京区の園光寺の紅葉が紹介されていたが見事だった。
 
浄瑠璃寺は平安時代に創建されている。寺名は創建当時のご本尊薬師如来の浄土である浄瑠璃世界からつけられた。薬師仏は現実の苦悩を救い西方浄土へ送り出す仏で、現在は東の三重の塔にまつられている。
 
  中央宝池を挟んで西の本尊の阿弥陀如来が横長の本堂にまつられている。人間の世界には、下品下生から始まり上品上生まで九つの往生の段階があるという考えから、九体の如来をまつっている。この寺の創建当時は競って建立されていた九体阿弥陀仏だが、現存するのは浄瑠璃寺のみとなった。

火曜日, 11月 25, 2014

横綱白鵬のスピーチ



大相撲九州場所は23日に千秋楽を迎えた。今場所は横綱白鵬が32回目の優勝が出来るかが話題になっていた。この記録は大鵬に並ぶ大記録だからである。そして鶴竜を破って14勝1敗で優勝した。白鵬は29歳だからこの先どれだけ優勝できるかわからない。
 
この日、相撲中継はカーラジオで聞いていた。優勝インタビューをモンゴル語で話していたのは分かったが、その他の内容はわからなかった。白鵬は、このインタビューで、「明治の初めに断髪事件が起きた時、大久保利通と言う武士が明治天皇に頼んで伝統文化を守ってくれたそうで、天皇陛下に感謝したい」と語ったそうだ。
 
このことを、白鵬に教えられた日本人が多かったようだが、日本人以上の日本人である横綱白鵬のスピーチには喝采を送りたい。
 
  大相撲は日本の国技と言われているが、現在はモンゴル勢の躍進は目覚ましく、3横綱はすべてモンゴル人だ。だがモンゴル人と日本人は相性が良く3横綱とも日本力士のように見える。日本語も流暢に発音している。日本人が相撲世界に入りたがらなくなった現在はこの状態がベターではないだろうか

月曜日, 11月 24, 2014

多武峰方面へ



コスモスを見物して駐車場に戻ったら13時30分だった。今度は明日香方面にカーナビをセットした。明日香はことしの夏にも車で来ている。この日も大勢の人出で駐車場所も少なく、素通りして奈良県道155号線を多武峰方面にハンドルを切った。
 
ところがこれが計算違いだった。この道は平成21年に完成して明日香村から多武峰を経て吉野方面に行くことが出来る様になった道だ。多武峰までは登り坂が続く。初めは快適に走れていたが、途中から殆ど動かなくなった。片側1車線の為追い越しも出来ない。
 
反対車線も、少し流れたかと思うとまた流れなくなる。この繰り返しだ。どこかで工事をしていて交互通行になっているのか。それにしてもこちらの車線は少しづつしか進まない。まああわてるドライブでもないし、あまりイライラもせずに運転していた。
 
もう少し行くと、ガードマンがトランシーバを持って誘導している、聞くと、多武峰の駐車場が満車の為に渋滞しているとの事だ。通過したいのだと言うと、反対車線を逆走するように言われた。数分走ってやっと渋滞を抜けられたが、明日香から多武峰まで2時間近くかかった。それにしても紅葉時の多武峰は人気スポットなのだなぁとつくづく感心した次第である。

日曜日, 11月 23, 2014

藤原京跡のコスモス

 
 

毎日愛読しているブログに藤原京跡のコスモスの話題が書かれていた。一週間ほど前の投稿だったが満開の見事な写真が貼られていた。藤原京跡には橿原市が300万本のコスモスを植えているのは知っていた。以前から一度行ってみたいと思っていた場所だ。
 
今朝は良い天気だったので、10時ごろから家内とドライブと洒落込んだ。12時過ぎに藤原京跡の駐車場に到着。途中で買ったコンビニ弁当で昼食を済ます。いつもの事で、家内は車で待っていると言うので、僕一人でコスモス見物に向かった。
 
藤原京跡はかなり広く、駐車場所からコスモスの植えられているところまでは5分ぐらい歩いた。しかし、盛りは過ぎていて期待外れだったが、デジカメのシャッターを押ながら見物して回った。
 
藤原京跡には、春は菜の花が、夏には蓮や黄花コスモス等が植えられているゾーンがって、一年中大勢の人が訪れる様だ。今日も団体ハイキングの人たちが来ていた。僕は今回初めて行ったが、また別の季節にも行ってみようと思っている。

 

土曜日, 11月 22, 2014

GDPの数値について



安倍内閣が今回の解散を決めた要因の一つは、17日に発表された今年7月から9月にかけてのGDPの速報値による部分が大きい。事前には2%半ばのプラス成長になると予想していたが速報値はマイナス1.6%だった。この結果、来年秋に予定していた消費税10%への増税は、1年半延期することになった。
 
ところで、GDPの数値を経済指標として使うことの是非について問われているようだ。GDPの推移と経済実態がかけ離れているのではないかとの疑問があるからだ。
 
速報値では2期連続のマイナス数字で日本経済は後退局面に入ったという評価が出ているが、一方では日本の大企業は14年9月期の半期業績では過去最高益を出している会社が続出している。
 
GDPが正しければどの企業も悪化しているだろうが、実際はこの世の春を謳歌している。通常の判断ではGDPが低下しておれば景気が後退しているととるが、場合によっては、それは違うのではないかと思う。

金曜日, 11月 21, 2014

炭素繊維



炭素繊維と言えば、ゴルフのシャフトや高級な釣り竿に使われているのは良く知っているが、現在この炭素繊維は、航空機産業や自動車産業での需要が圧倒的に多くなっている。東レの炭素繊維部門は、ボーイング社との間で、今後10年間で1兆円にのぼる供給契約を締結したそうだ。
 
炭素繊維は、重さが鉄の4分の一で強度が10倍以上の素材だ。唯一の欠点は値段が高いことである。しかし、ここにきて、航空業界が積極的に炭素繊維を使用し始めた。何しろ軽い炭素繊維を使えば燃料効率が良くなるからだ。

今や、ボーイング社もエアバス社も炭素繊維なしでは新型航空機の開発は不可能になった。炭素繊維の業界では東レの技術力は特に優れており、新たにアメリカに新規工場を建設して意欲的な計画を立てている。

今後は自動車への需要も期待できる。特に燃料電池車の様な高価格な車種には導入されるだろう。将来は高級車種の殆どに炭素繊維が使われるだろう。東レの15年3月期の営業利益は、1300億円を見込んでいるが、実際にはそれより上回るだろうと言われている。

 

木曜日, 11月 20, 2014

日立が健闘


日立製作所の業績が好調だ。来年3月期の営業利益の予想が5800億円の黒字と発表された。これは2年連続の最高記録となる。今やトヨタと並んで日本経済の顔になっている。
 
リーマンショック後の8000億円の最終赤字の企業とは思えぬ復調ぶりだが、それには鉄道部門の躍進がある。食い込むことが不可能と言われていたヨーロッパ市場でイギリスへの1兆円規模の車両の導入を果たしている。
 
日立の強みは、車両の納入だけではなく、信号・中央指令や座席予約・発券システムなどの鉄道事業すべてに関わるソフトも納入可能だ。こうしたすべてのシステムの導入が可能な企業は世界中で日立だけのようだ。
 
鉄道事業は中国が安値攻勢で世界一位の売上高を上げていたが、ここに来て海外進出の出足が鈍っている。こうした中で日立の躍進は目を見張るものがある。日立は日本企業の復活の象徴だが、今後も過去最高の業績を更新出来るだろう。

火曜日, 11月 18, 2014

安倍首相の決断



政界がにわかに慌ただしくなってきた。安倍首相は11月20日に内閣を解散して年内に総選挙を実施する意向を固めた。12月2日公示、12月14日が投票日と言うのが最有力のようだ。
 
任期を2年残して民意を問うと言うが、安倍内閣発足以来好調な支持率を背景に国政運営を行ってきたが、ここに来て陰りが出てきた。今年4月の消費税増税は明らかに失敗で、日本経済は低空飛行を続けている。
 
そこで、日銀の尻を叩いて追加の金融緩和策を打ち出し、年間80兆円の資金を市場にばらまくことにした。だが恩恵を被るのは金持ちだけで、そうでない市民は相変わらずだ。流石に安倍首相も反省した。
 
こうしてイエローランプがともりだした安倍首相は、一発勝負に出たのだろう。かなり掛けの要素が強いが、自民党が過半数を維持できるかは不透明だ。選挙結果を注目しよう。

 

月曜日, 11月 17, 2014

京都の里山を歩く



今朝は気持ちの良い眼ざめだった。昨日は京都在住のIさんに案内して戴き嵯峨野の里山を歩いた。絶好のハイキング日和で一同8名は晩秋の京都の里山を満喫し、僕は心地よい疲れを味わって早寝した。
 
京都の町は何処へ行っても混雑していて自動車で行くところではないとよく言われるが、京都市内にこんなに静かな場所があったのかと驚いた。広沢池近くに車を止めて、落ち葉を踏みしめながら歩き始めた。
 
今日のコースは標高296mの長尾山が最高の里山だったのでのんびりと歩くことが出来た。最後に登った曼荼羅山は、「五山送り火」の鳥居の山だった。この山は、正面からは登ることはできないが裏道を案内してもらった。

 此処からの京都市内の展望は素晴らしかった。遥か南奥に京都タワーがそびえていたが、それ以外に高い建物は一つもない。大阪市内にはビルが乱立しているが、流石、京都の町は素晴らしい。昨日はIさんのお蔭で、楽しい一日を過ごすことが出来ました。

土曜日, 11月 15, 2014

コンビニコーヒー





昨夜、天王寺のアポロビルに於いて同業組合の会合があり4人が出席した。帰路自宅まで歩いて帰ろうとなって、あべの筋を南に向かって歩き始めた。途中、喫茶店でも寄ろうとしたがオープンしている店はなかった。 

そこで、コンビニの100円コーヒーを飲むことになって、途中のファミリーマートに入った。4人共初めての経験で、店員に聞きながらセルフサービスでカップに注いだ。専用の蓋をして飲み口を開けて飲みながら歩き始めた。  

味は街の喫茶店で飲むコーヒーと比べても遜色ない。量もたっぷりあった。これが100円とはお徳用だ。コンビニコーヒーが良く売れている理由が納得できた。
 
  以前、このブログにも書いたが、コンビニ各社はあの手この手で売り上げをのばしているようだ。これでは自販機の缶コーヒーは売れないと思う。街の喫茶専門店も堪えることだろう。
 

木曜日, 11月 13, 2014

ソニーの復活はあるのか



かって、ウオークマンで一世を風靡し、プレーステーションでゲームに熱中させたソニーは一体どこへ行ったのだろうか。パナソニックもシャープも黒字転換して危機から脱出したのに、ソニーだけは相変わらず泥沼から抜け出せないでいる。
 
ソニーの誤算は、中国が未来市場だと信じたことだ。期待していたスマートフォン部門で大惨敗してしまった。中国はソニーの様な高級で高価格な商品を売って儲ける市場ではなかったのだ。
 
中国のモバイル市場は、中国企業の大進撃で、巨人サムスンでさえ蹴散らされているのだから。もはやソニーの入るすきがなくなった。
 
ソニーの業績を見る限り、短期間のうちに黒字に転換できるとは考えにくい。ソニーの部門収益を見ると、金融部門が稼ぎ頭でモバイルが大幅赤字という構造だ。今後は日本市場で生き残る以外に方策がないのではなかろうか。

水曜日, 11月 12, 2014

GPIF改革



年金積立金管理運用独立法人(GPIF)の運用改革案が国会で認可される見通しとなった。GPIFというのは、厚生年金や国民年金の積立金を運用している機関の事で、国民の老後に関わる問題なのだ。

この年金積立金による運用資産は129兆円もあって、現在の運用比率は、国内債券が51.9%、国内株式16.8%、外国株式15.5%、外国債券10.8%、その他が5%と言うことだが、その運用比率を見直すとなるとマーケットに及ぼす影響は大きい。

改革案では国内株を今の16.8%から25%へと大幅に増やす。外国株も同様に増やす考えだ。これに関して市場関係者は様々な反応を示している。
  何しろ運用資産が129兆円と世界最大であるので、わずか1%の国内株式増加でも市場には1兆円以上の資金が流れ込むため、市場に与える影響は大きい。野党などからは年金運用に政治がかかわることを懸念する声もある。運用損が出た場合のリスクを誰が取るのかも不透明だ。

火曜日, 11月 11, 2014

アサギマダラ



朝のラジオ放送でアサギマダラのことを話していた。アサギマダラは渡りをする蝶として有名だ。大阪市内でも時々見かけることがあるが、この蝶の生体の事は何も知らない。ラジオでは、愛媛県の人が同じ日に白山の山麓でマーキングされた蝶を二匹捕まえたと言っていた。こんなことは非常に珍しいらしい。
 
面白そうなのでネットを検索してみた。アサギマダラネットというサイトがあって、お互い情報をやり取りしているようだ。アサギマダラネットの主な活動は、インターネットやパソコンを通じてアサギマダラの移動に関する情報を収集する。各地で独自に行われているマーキング調査をサポートする。
 
アサギマダラはなぜ渡りをするのか謎だ。春から夏にかけて本州などの涼しい高原地帯を繁殖地とし、秋、気温の低下と共に南へ移動を開始する。遠くは九州や沖縄、さらには台湾までも海を越えて大移動する。
 
台湾で確認した日本でマーキングされた個体は2100km飛翔した計算になるそうだ。冬の間は暖かい南の島の洞窟で過ごし、新たに繁殖した世代の蝶が北上し、本州などの高原地帯に戻る生活のサイクルを守っているとのことだ。

月曜日, 11月 10, 2014

日中首脳会談





本日の午後、3年ぶりに日中首脳会談が行われた。中国はこれまで、首脳会談を行う条件として、靖国神社不参拝の確約と領有権問題があることを認めるなどの要求をしていた。
 
会談に先立ち、今月7日に合意文書を交わした。会談後の共同コミュニケは常識だが会談前の合意文書は珍しい。合意文書には靖国の文字はなく、領有権には言及していない。
 
中国側は、「日本が尖閣諸島での領有権の存在を認めたので会議に応じた」と国内向けにメーセージを発信した。一方日本政府は、緊張感があると言うことを認めただけだと説明している。
 
だが客観的に見て日本外交の勝利と言える。中国がメンツを捨てて会談に応じたのにはそれなりの理由がある。中国経済は今最悪の状態だ。外国資本が一斉に撤退をしている。中国としても背に腹を変えられない状態になっている。こうして玉虫色の合意文書が交わされて会談が実現したようだ。

日曜日, 11月 09, 2014

ヨーロッパ経済に暗雲



ヨーロッパ経済はいま深刻なデフレに陥っている。GDPは全く成長しないか低下している。今や大地震の前触れではないかと危惧されている。
 
デフレになると経済活動が停滞し、企業は国外に出て行ってしまう。残った職場も賃金の安い移民労働者が埋めてしまうので、ヨーロッパの若者には職場がなくなってしまう。
 
今やフランスやイタリアやスペインと言ったGDPが停滞している諸国は紙幣を増刷して金融緩和を行うべきと口をそろえているが、これに反対しているのがドイツだ。
 
確かに印刷経済に突入すると物価や不動産価格は上昇してGDPは上がる。日本でも安倍政権が印刷経済に入った途端に株価が上昇し不動産価格も上昇し始めた。ヨーロッパも経済を伸ばすには通貨供給と言う麻薬を使うよりないのではと経済学者は言っている。

土曜日, 11月 08, 2014

金婚式



中学校を卒業して今年で59年になった。今月4日には第9回目の同期会があった。もっとも第1回目の同期会は卒業後43年目の平成10年だった。この時には約60名が集まった。恩師も4人共来ていただいて大いに盛り上がった。

 その後、回を重ねるごとに出席者が減ってはいるが僕は全会出席している。今回は、恩師1名を含む22名が集まった。近況報告で金婚式の話題になった。既に金婚式を済まされた者が3人あった。

大正区の商店街で時計店を営んでいるO君もその一人で、非常に興味深い話をされた。ことしの5月に金婚式を迎えたが、奥さんの希望でウエデングドレス姿とモーニング姿で写真を写したそうだ。その折、O君は奥さんには内緒で、子供や孫たちに連絡をしておいたそうだ。写真撮影が終わって振り向いたら子供や孫からの祝福があって奥さんは驚き思わず涙ぐんだそうだ。その時のスナップ写真を見せてくれた。
 
本当に微笑ましい話だ。O君も今年後期高齢者の仲間入りされたが、現役で頑張っておられる。僕は一度だけお店に伺った事がある。奥さんにもお会いしたがきれいな方だった。O君とは長い付き合いだが夫婦が円満なことは良いことだ。