今朝のラジオ深夜便「明日へのことば」で、「津軽百年の森づくり」会長の根深
誠さんが興味深い話をされていた。根深さんは登山家でルポライターだ。ブナの苗木を津軽平野に植えて津軽の森作りに取り組んでおられる。
根深さんは子供のころから山に入って遊ぶことが大好きで、これまでヒマラヤなどの山々を歩いている。白神山地の世界遺産が20周年を迎えた3年前から青森市に提案し人々の見えるところにブナの木を植えて世界遺産とリンクした街づくりを始めた。
昔からブナの木は、建築用材としてはあまり利用されなかった。戦後、大規模に伐採され杉が植えられてブナ林が縮小した。しかしブナの腐葉土が積もって水を貯え、平野部に安定して水を供給するので田畑が潤う。そして、海に流れ込み海藻等を育て魚を育む。
山と川と海がつながりになった社会を考える必要がある。20数年前、ふるさとの自然を守るために確固たる意識はなかったが、反対運動に参加して白神山地が世界遺産になったのだから、反対運動の到達点として「津軽百年の森づくり」をやるしかないと熱く語っておられた。