かくれ里

土曜日, 11月 25, 2006

独立行政法人

 大阪市は、財政危機を克服する手段として、市立の美術館などの文化施設を独立行政法人化する計画があると今朝のニュースで言っていた。独立行政法人は良く聞く言葉だが、何のことかよく分からなかったので調べてみた。

 独立行政法人とは、行政改革の一環として国が提供している行政サービスを国から独立させた組織で、橋本内閣当時の2001年4月に発足した。これまでの行政組織では政府の規制が強く働いて自発的かつ効率化や質の向上がはかることが難しかったのが、独立行政法人ではこれらの問題点に改善を加え、メリットを最大限に生かした活動が出来る。

 財務の面では国から交付される運営費は使途を特定しない交付金として弾力的に使える。組織・人事管理面でも独自に決めることが出来る。業務の内容や運営の状況については、透明性を高める観点から財務諸表等を公表することとされている。

 大阪市の巨額の収支不足による財政危機は、こんなことぐらいで果たして改善できるのか、疑問である。

土曜日, 11月 18, 2006

新型ゲーム機

 孫の浩登が、自分の誕生日に親から新型のゲーム機を買ってもらった。「ニンテンドーDS」と言うものだが、人気商品で、定価販売でも中々手に入らない品らしい。写真のような大人用のゲームソフトも用意されていて、大人の間でも人気があるからだと言う。

 このゲーム機は、カラーの液晶画面もきれいだし、タッチパネルや音声認識装置などが付いていてすごい性能だ。僕は、ゲームには全然関心がないので触る気がしない。しかし、浩登はいとも簡単に使いこなす。見ていて関心することばかりである。

 最近、米マイクロソフト社・任天堂・ソニーの3社から揃って次世代ゲーム機が披露された。次世代のと言うだけあってその性能は素晴らしいそうだ。どのように素晴らしいのか説明は出来ないが、浩登はこれらのゲーム機も欲しがるのではなかろうか。

火曜日, 11月 14, 2006

いのち

 僕は、蝿や蚊のような小さな虫でも出来るだけ殺さず追い払うようにする。又、雑草などもなるべく抜かずにおきたい方である。

 先日、孫の裕果が、小さな虫が動いているのを見て、指をさして知らせてきた。僕は、いつものように手で追い払いながら「裕果、小さい虫でもいのちがあるのだから殺してはだめだよ」と言うと、「うん、園長先生が言っていた」と返した。その言葉を聞いて、嗚呼、裕果の幼稚園ではちゃんとした教育をしてくれているんだ、と思うと、何か暖かい物がこみ上げてきた。

 近頃、幼児虐待による殺人や、いじめによる自殺問題が話題になることが多い。何故、そんなにいのちを粗末にするのだろうか。事件が起きてから、いのちの大切さについて論議することも多いが、本当は、子供が物心付いたときから、いのちの大切さを教えなければならない。親も、教育現場の先生たちも、もう一度原点に戻って考える必要があるのではないだろうか。

金曜日, 11月 10, 2006

達磨菊


 先日、訪れた、『春日大社神苑』で咲いていた達磨菊(ダルマギク)です。







                                                   

 ダルマギクは、本州や九州の日本海側の海岸の崖に自生する、冬も枯れない多年草です。山口県の角島に咲いているダルマギクの写真がよく紹介されているので、一度実物を見てみたいと思っていたが、まさか奈良公園で見れるとは思いませんでした。

水曜日, 11月 08, 2006

なぞり書き


  最近、随筆、俳句、短歌などの名文をなぞり書きする本がブームを呼んでいる。習字の練習のように、薄く印刷された手本をえんぴつでなぞっていく、新しいスタイルの本である。各社からいろんな種類の本が出版されている。


 読書だけでなく、書くことによって内容もより理解できるし、字の練習にもなる。老人のボケ防止にもなると出版社は宣伝している。当初は団塊世代以上にターゲットにしていたそうだが、想定外に20~30歳台からも大きな反響が来ているようだ。


 何でもやってみたい僕だから、早速ネットで写真の3冊を取り寄せた。そして、百人一首のなぞり書きを始めて今日で百首書き終えた。次は漢詩をなぞってみようと思っている。


 『えんぴつで百人一首』は、短歌の解説と作者について詳しく書いてある。漢字の筆順もあるのでなぞり書きしていて楽しい。他の本も同じように解説や筆順もある。『えんぴつで奥の細道』は芭蕉の奥の細道が全文収録されていて、本の装丁もいい。3冊とも気に入っている。

日曜日, 11月 05, 2006

正倉院展


 奈良国立博物館で開催中の正倉院展を見てきた。毎年開催しているこの催しは、今年で第58回目になるが、今まで一度も行ったことがなかった。今年は聖武天皇が崩御して1250年目に当たる記念の年の為か、来場者が多いそうだ。

 9時半に家を出て11時に会場に着いたが、長蛇の列だ。最後尾で係員に聞くと、2時間待ちとのこと。それなら、折角来たのだから時間つぶしにと、奈良公園界隈を散策する事にした。最初に春日大社に向かった。季節がら、七五三の晴れ着に着飾った親子ずれを多く見かけた。次は春日大社の神苑に入った。ここには万葉集に歌われた植物が植えられていて、それぞれの植物にはそれを詠んだ万葉歌の標柱が添えられている。この時期には花はなかったが、係りの人に問うと「4月の末頃がいい」と、言っていた。その頃にもう一度訪ねてみようか。

 次に、東大寺で大仏さんと久々の対面をして,その足で、正倉院に赴き、国宝の『正倉』の外構も見た。ついでだからと、二月堂も訪ねてから、もう一度、国立博物館に来てみると、来場者の列もかなり少なくなっていた。それでも入場するまでに40分ほど並んだ。

 会場の中は、かなり混雑していて、順路に従っていたのでは大変なので、すいているところから見てまわった。展示物はどれも貴重なものばかりだろうが、凡人にはとてもその価値などはわからない。が、会場で『図録』を1200円で買ったので、これからゆっくり勉強しようと思っている。

金曜日, 11月 03, 2006

熊被害に思う

        最近、熊による被害のニュースを良く聞く。今年はブナの実の不作年で、直接的にはそれが熊の出没多発の原因だそうだが、それよりも、自然環境の乱れが原因しているように思う。熊だって、危険を冒してまで里まで降りて来たくはないだろう。

 熊を目のカタキにしている人たちは、見つけ次第に駆除(射殺)してしまうだろうが、動物愛護を訴える人たちは何とか共存できないかと考えている。僕も後者の方だが、正直なところどうすればいいのか、どうすべきなのか分からない。

 ある学者は、里山が荒れ放題になってしまって、森と里との境がなくなってしまった事が原因の一つだと言っている。熊だって良く手入れされている里山では見つかりやすいので出没できないが、荒れ放題の里山ではいくらでも身を隠すところがあるために出没するのだと言う。

 早急に対策を考えなければ、熊たちも絶滅危惧種となって、いずれはこの世の中からいなくなってしまうかもしれない。何とか熊と人間が共生出来るような環境を作るべきだと考える。

水曜日, 11月 01, 2006

花梨


 数日前、お客さんから、「自宅の庭に植えている木に沢山なったので」と、言って花梨の実を、おすそわけしてもらった。




 

  29日、浄瑠璃寺へ行く前に般若寺に立ち寄った。ここはコスモスで有名な寺である。だが、コスモスはもう盛りが過ぎていた。この寺で、花梨の実がなっているのを見た。